【制作会社インタビュー:株式会社ビットエー】「つくる前から共に考える」チーム体制で、企業の成長を加速させる

株式会社ビットエー
https://bita.jp
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-1-8 NMF 五反田駅前ビル7F
ビジネス課題にテクノロジーで応えるプロフェッショナル集団
株式会社ビットエーは、Webサービスのグロース支援、UI/UX設計やデザイン、データ分析などを通じて、企業のビジネス成長を支えるプロフェッショナル集団です。2011年の創業以来、従来の常識にとらわれない柔軟な制作体制を築いてきたと、代表取締役社長の吉田雅史さんは語ります。 「従来は、企画、デザイン、開発といった各工程が分業化される傾向がありました。一見するとそれが効率的に思えますが、Webの世界ではその最適解がめまぐるしく変化します。そこで私たちは、社内で情報を密に共有しながらアジャイルにプロジェクトを推進できるチーム体制を構築し、品質とスピードの両立を実現してきました」
近年では、企画・開発・デザインを一気通貫で提供する制作会社も増えています。しかし、ビジネスがますます複雑かつ高度化する現代において、クライアントが抱える多様な課題を解決するためには、それだけでは不十分だと吉田さんは指摘します。
「例えば、デザインとデータ分析では求められるスキルや評価軸がまったく異なります。専門性の異なる人材がただ集まっただけでは、クライアントのビジネス成長に本質的に貢献することは難しいでしょう。重要なのは、異なる専門性を持つメンバーが情報を同じ粒度(深さや質)で共有し、シームレスに連携しながら仕事を進めていくことです。これは実に難しいことではありますが、情報共有の方法や、同じ目線で動けるかどうかは、創業から弊社が大切にしてきた考え方です」
ビジネスモデルや目指すゴールを正しく理解し、中長期的な成長に貢献していくビットエーの姿勢は多くのクライアントに支持され、現在も長期的な関係性が続いているケースが多いといいます。 「クライアントと同じ空間で共に課題解決に取り組めるメンバーが多かったことも、信頼される要因のひとつであったと思います」
「何のためにつくるか」を考え、自ら動けるチームづくりを目指す
ビットエーでは、昨年秋よりエンジニアチームの構成を見直し、2025年4月から新たな体制をスタートさせました。その背景には、エンジニアがプロジェクトごとに分散し、チームとしての一体感やエンジニアとしての存在感が薄れつつあるという課題があったといいます。
「私自身、創業当初は開発に携わっていたのでよくわかるのですが、エンジニアは『自分のスキルを伸ばしたい』という気持ちが先行しがちで、チームビルディングや中長期的な組織づくりに対する関心が薄れてしまう傾向があります。そこで、ビットエーの原点を見つめ直す意味でも、エンジニア自身が『自分たちはどうありたいか』『どう成長していきたいか』を主体的に考え、実行できるようにすることを目的として体制変更を行いました」
今年4月からエンジニアチームのマネジャーに就任した服部公祐さんは、新体制によってメンバーの意識に変化が生まれてきていると実感しています。
「エンジニアのメンバーも、徐々に『ビジネスとして価値を生み出すこと』の重要性が共有されつつあります。今ではスキル向上や技術的なトレンドを追うだけでなく、クライアントの課題解決にどう技術を活かすかという視点が大切だ、という考えに共感する仲間が増えてきていて、とても心強いですね」
このエンジニア組織の変化は、会社全体にもよい影響を与えつつあると、吉田さんは語ります。
「これまでの職種ごとのユニットを超えた社内勉強会などを通じて、チームとしてのまとまりが生まれ、『あの人は何が得意か』『この案件は誰に相談すればいいか』といった情報共有がしやすくなり、案件へのアサインの柔軟性も高まってきました。今後1年ほどかけて、国内外に在籍するエンジニアを含めた全体最適を目指していきます」
技術とビジネスの両輪を担う “橋渡し型”人材の育成
ビットエーでは、クライアントの多様なニーズに応えるべく、幅広い領域にわたるITプロフェッショナル人材を擁しています。UI/UXデザイナーやフロントエンドエンジニアに加え、サーバサイドエンジニアやデータ分析の専門家などが所属し、職種ごとの「ジョブユニット」を編成。各ユニットには責任者が配置され、メンバーの育成や評価、一定のスキルを備えた新たな人材の採用までを担う体制を整えています。


失敗も共有することで生まれる“信頼と学び”の文化
職種を横断した社内勉強会「ENGINE」では、外部の有識者を招いたセミナーや競技プログラミング大会など、さまざまな取り組みに積極的にチャレンジしています。たとえば、このENGINEから派生して開催された「やらかし共有会」では、社員が自らの失敗体験をオープンに共有しており、参加者からの好評を得ています。失敗を全社的な学びや仕組みの改善へと昇華する文化が、ビットエーには着実に根づきつつあるのです。


Text:栗原亮(Arkhē) Photo:黒田彰 企画協力:株式会社ビットエー
※本記事は株式会社ビットエーとのタイアップです。

