自分の用途に応用しやすい自動化ネタがたくさん!『もっとシゴトがはかどる Python×Excel×AI 業務自動化の教科書』発売

マイナビ出版は7月24日、生成AIを組み合わせてExcel業務の自動化ができる書籍『もっとシゴトがはかどる Python×Excel×AI 業務自動化の教科書』を発売した。本書では、主にExcelとPythonと生成AIを利用した業務の自動処理について解説している。

目次

書誌情報

  • 定価(紙/電子):2,948円(税込)
  • A5判、カラー(2色)
  • ISBN:978-4-8399-8830-2
  • 発売日:2025年07月24日

生成AIを組み合わせるメリット

生成AIの登場以前から業務自動化の方法は数多く存在していたが、実際に自分の業務を自動化しようとすると、うまくいかずに諦めてしまったという経験を持つ者も多いのではないだろうか。

本書では、とくに業務で多く使われているExcelをPythonを使って自動化する方法を、多岐にわたるトピックで解説している。ExcelをPythonで自動化する書籍は多く存在しているが、本書では以下のアプローチを取っている点が異なる。

・どのように業務を自動化したいかを決める
・生成AIに自動化のためのプログラムを作らせる「プロンプト」を書く
・生成されたプログラムをもとに、(必要に応じて)著者が修正を加える

このような手順により動化のためのプログラムを作成しているため、読者は「紙面と自分の業務が異なる場合、それを「プロンプト」に反映させて、プログラムを柔軟に修正するということが容易になっている。もちろんPythonが分かる方は、掲載されているプログラムを直接調整して使うこともできるが、Pythonに詳しくない方でも簡単に自分の用途に合わせて簡単に応用することができる。

用途によって、必要なライブラリがインストールしにくかったり、生成AIが間違えやすかったりするといった問題があるが、そういった場合は著者によって具体的な回避策が提示されている。

「Excelの外」も自動化の対象

本書では、Excelとさまざまなツールと組み合わせて行う自動化についても幅広く扱っている。

たとえば、Excelのデータをもとにレイアウトを指定して請求書やグラフなどのPDFを自動生成する方法、ログインが必要なWebサイトからスクレイピングを行い、その結果をExcelに保存する方法、さらにExcelに入力した情報をDiscordで順次発信する方法など、多様な自動化手法を紹介している。

さらに最後の章では、OpenAI APIを使って、Excelの内容を自動で翻訳・要約したり、文章をもとに画像を生成したりする仕組みについても解説しており、幅広い業務に応用可能なアイデアが盛り込まれている。

これまで「自動化は無理だ」と諦めていた人にも、ぜひ本書で「今度こそ、あの1日かかる業務を10分にする」ことを実現するきっかけとしていただきたい。

本書目次

Chapter 1 業務自動化のための準備
どのような仕事が自動化できるのかや、本書で使う技術の紹介、Pythonのインストールとセットアップなどについて説明します。

Chapter 2 Excel自動処理の基本
生成AIを使いながら、まずはExcelの処理を自動化していきます。簡単な表の作成や、ファイルの集計、見積書の自動作成、並び替えやデータ抽出などを行います。

Chapter 3 Excel自動処理の実践編
Chapter 2よりも複雑なExcel業務の自動化を紹介します。セルの装飾やファイルの結合・分割、条件に合うデータの抽出や転記、フォルダ中の全ファイル操作、別形式での保存(CSV化)などを行います。そのほかGoogle Colaboratoryでの自動処理についても解説します。

Chapter 4 Excelを元にPDFやグラフを生成しよう
Chapter 4では、ExcelからPDFやグラフを生成する作業の自動化について解説します。基本的な方法について確認したのち、Excel請求書のPDF化やHTMLからのPDF化、PDF商品リストの自動生成、PDFでのグラフ描画などを学びます。

Chapter 5 WebとExcelを組み合わせよう
Chapter 5では、ブラウザを自動操縦してその結果をExcelに保存したり、CSVファイルをダウンロードしたりする方法を説明します。またExcelのデータをもとに情報を自動送信する方法も学びます。

Chapter 6 OpenAI APIを組み込んだ業務の自動化
Chapter 6では、OpenAI APIを使って、Excelファイルの内容を分類・翻訳・構成したりする方法について解説します。そのほか、画像生成や要約など、AIのいろいろな機能を使った業務自動化について学びます。

著者プロフィール


クジラ飛行机

「クジラ飛行机」名義で活動するプログラマー。代表作に、テキスト音楽「サクラ」や日本語プログラミング言語「なでしこ」など。2001年 オンラインソフト大賞入賞、2005年IPAのスーパークリエイター認定、2010年 IPA OSS貢献者賞受賞、2021年「なでしこ」が教科書に掲載。これまでに、Python・Rust・機械学習・生成AIなど、50冊以上の技術書を執筆した。日々プログラミングの愉しさを伝えている。

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