株式会社キノトロープのお仕事

株式会社ミスミグループ本社
https://www.misumi.co.jp/

時代に応えるアップデートと
CMS導入による内製化
サイト運用の当事者意識醸成に


施策手段:コーポレートサイトリニューアル
ローンチ:2024年4月
スタッフ:PM:生田昌弘 D:丸谷優作

https://www.kinotrope.co.jp/

目次

課題・背景
社内外の環境変化に応じたコーポレートサイトのあり方を模索

生産の自動化・省力化(インダストリアルオートメーション)に必要な機器や部品の開発・調達・流通を手がけるミスミグループ本社は、2022年、コーポレートサイトのリニューアルを検討していました。

当時、非対面のコミュニケーション増加を背景に、コーポレートサイトの位置付けを見直すと同時に、事業ドメインの変化を反映した内容のアップデートが求められていました。同社コーポレート・リレーション室の新保彩夏さんは、当時のサイトについて「当社を初めて知る人には伝わりにくい」と内容に課題を感じていました。

また、CMSが導入されていなかったため、更新作業は外部制作会社に依頼する必要があったことに加え、階層が複雑化し、どのコンテンツを誰が管理するのか、社内的にコンセンサスの取れていない部分がありました。結果として一部ページの更新が滞る状態になっていたのです。

新保さんたちはまず、コンテンツを骨格から再構成することに着手しました。IR、人事、サステナビリティなど、カテゴリ別に社内各担当部門にヒアリングし、現状の課題や要望から新しいサイトの“あるべき姿”を模索していきました。外部アドバイザーの力も借りて、おおよその構造が見えてきたところで、サイト制作パートナーとしてキノトロープが合流しました。

キノトロープを選んだ理由について新保さんは、「サイトを制作して終わりではなく、継続的な更新・改善を重視した提案に魅力を感じました」と振り返ります。リニューアル後も、社内外の環境変化に応じて柔軟に改善しながら運用する体制を希望していたからです。また、CMSの導入により1つのコンテンツをサイト内で横断的に活用する提案も、新保さんたちにとって価値あるものでした。

キノトロープ 代表取締役の生田昌弘さんは、「私たちが参加した時点で、すでにサイト構成の骨格ができていたことで、CMS導入による運用改善やコンテンツの活用にフォーカスした提案ができました」と当時の状況を説明します。

戦略・実施
フェーズを分けたプロジェクト進行 公開後はほぼ内製で運用が可能に

リニューアル作業は、段階的に進める形で計画されました。第1段階は、旧サイトの内容を新しいサイトへ移行する作業です。情報の誤り、抜け漏れ、更新箇所を、各担当部門と連携して確認していきました。

より難易度が高かったのが第2段階です。ミスミグループの事業や提供価値といった、企業理解の促進に役立つ新しいコンテンツを制作するフェーズです。

「内容的には構成案の段階で社内の合意を得ていたものの、実際にアウトプットとして目に見える形になると、具体的なフィードバックが多く寄せられるようになりました。制作が進んでさまざまなものを見るうちに、評価する目も鋭くなってきたのだと思います」(ミスミグループ本社 コーポレート・リレーション室 今野悠貴さん)

キノトロープ 制作部副部長 丸谷優作さんは「見せ方や動きにこだわりがある一方で、時間とコストは無限ではありません。どこまで理想に近づけられるか、着地点を模索する日々でした」と振り返ります。

そして、第1段階・第2段階の作業が完了した2024年4月、新しいコーポレートサイトが公開されました。

これに先立って、キノトロープはミスミグループ本社各部門の更新担当者を対象にCMSの講習会を実施。マニュアルも配布し、運用開始直後は個別のサポートにも対応しました。現在は、ほぼミスミグループ本社の内製で運用が行われています。

今野さんはサイト更新について「以前は各部門から広報に“お願い”される形でしたが、現在は“相談”ベースになり、担当者間のコミュニケーションが活発になった」と、社内の変化を感じています。

成果・今後
運用体制の変化による責任感の醸成 一層のコンテンツ拡充で次のステージへ

リニューアルから約1年。CMS上の権限分けによってサイト内各階層の担当部門が明確になり、さらに編集から承認までが部門内で完結する体制が整ったことで、各部門が担当ページを逐次アップデートする流れが社内に定着したといいます。今野さんは、「自分たちで発信していく意識が育まれ、社内に責任感が芽生えた」と手応えを感じています。

また、メディアの記者やIR系のステークホルダーなど、社外からも「情報が探しやすくなった」との声が届いているそうです。さらに、KPIとして設定されたコンバージョン率などの指標も良好な成果が得られています。キノトロープでは継続的に効果測定を行い、四半期ごとのペースでUIの細かな改善を提案しています。

そして現在、プロジェクトは第3段階が進行中です。ミスミグループの事業や製品をより深く、さらに幅広いステークホルダーに伝えることを目的に、テーマを設けた“特集ページ”のようなコンテンツの追加を企画しています。

今野さんはキノトロープに対して「Webページ制作に詳しくない私にも話の内容がわかりやすく、他部門からの改修の相談に対しても丁寧にフォローしてくださるので、担当者として大変助かっています。デジタルな制作の裏側に人情があるように感じています」と信頼を寄せています。

株式会社キノトロープ仕事のポイント
●社内外の環境変化に対応した内容のアップデート
●CMS導入により運用・更新を内製化。担当範囲とワークフローが明確に
●より幅広い潜在顧客獲得を目指し、一層のコンテンツ拡充が進行中

Text:笠井美史乃 企画協力:株式会社キノトロープ
※本記事は株式会社キノトロープとのタイアップです。

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