Ahrefs「AIコンテンツヘルパー」がGoogleドキュメントと連携。分析から執筆まで完結

2025年12月5日、SEOツール大手のAhrefs Pte. Ltd.(エイチレフス)は、同社の記事制作支援ツール「AIコンテンツヘルパー」に、作成データをGoogleドキュメントへ直接エクスポートする機能を追加しました。

この「AIコンテンツヘルパー」は、検索エンジンのAIがコンテンツを評価する仕組み(コサイン類似度)を応用し、SEOに強い記事構成を提案するツールです。今回の連携により、ツール上で作成した見出しや本文案を、ワンクリックでGoogleドキュメントとして書き出せるようになりました。

この機能により、これまで制作現場で発生していた「ツールから構成案をコピーして、ドキュメントに貼り付けて整形する」という地味な手作業が不要になります。SEO分析から原稿作成、チームへの共有までがシームレスにつながり、Webメディア運用や記事制作のワークフローが大幅に効率化されます。

AIコンテンツヘルパーの利用には、Ahrefsの有料プランに加え、オプションの「Content Kit」アドオンの契約が必要です(15,000円/月〜)。

Editor’s Eye

Googleドキュメントとの連携による効率化は歓迎ですが、そもそもAIが導くのはあくまで「SEOの定石」に過ぎません。誰もが同じ正解にアクセスできる今、ツール出力のままではコンテンツの同質化を招きます。浮いた工数を「量産」ではなく、独自の知見を盛り込む「深化」に充てられるかどうかが問われます。

文:小平淳一

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