ようこそ、オープンな我が家へ! ただいまフランス人アーティストが“家ごと”渋谷へ移動中

もし、これから12月にかけて、九段から四谷、青山通りの道沿いで、「たくさんの木製家具と家財道具を運びながら移動している」外国人を見掛けたら、声を掛け、少しその椅子に腰掛けてみてはいかがだろうか。

彼らは、フランス人アーティストのローラン・ボワジョー(Laurent Boijeot)さんと、セバスチャン・ルノー(Sebastien Renauld)さん。自分たちでつくったテーブルや椅子、ベッドといった家財道具を路上に広げ、手で一つひとつ運びながら、浅草から渋谷までを30日間かけて移動している。

路上に広げられる家財道具は、脚の長さが異なる3種類18個の椅子と、2種類6つのテーブル、そして大きさの違う3つのベッドやスーツケースなど。つまり、延々と30mくらいの家具が歩道沿いに点々と置かれることになる。けっして急ぐ様子のない彼らは、少し運んでは椅子に腰掛け、通り過ぎる人に話しかけたり、本を読んだりしながら移動をつづける。

食事の時間にはダイニングとなり、夜にはそこがベッドルームとなる。出会った人がその日のゲストという、オープンでソーシャルな“家”での生活なのだ。

建築士でもある彼らは、「2m26」という名で自分たちでデザインした無垢材の家具を販売したり、オーダーを受けたりしながら世界各国を回っている。10月にはニューヨークをめぐり、これから西へアフリカまで行くつもりだという。

一足飛びに冬がやってきた昨日今日の東京。寒さよりも雨が困ると言っていた。彼らの旅のようすはInstagramで追うことができるので、暖かいものでも持って、足跡を追ってみるのもいいかもしれない。とにかく体には気をつけて、いい旅を!

●Boijeot Renauld

Instagram

@boijeot.renauld

2M26 Renauld

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