事例に学ぶHHH戦略●特集「動画マーケティング」

HERO型

スケボー料理人 l 大根おろしトリック5連発

BankTime

「なぜ、スケボーで大根おろしを?」そんな疑問をネタにバズを狙ったアイデア作品。サークルKサンクスに設置されているATMブランドであるBankTimeが仕掛けた。他に関連コンテンツはなく(YouTubeチャンネルにメイキング動画はある)、あくまでも動画単体での拡散を狙った作品だ。

 

~わたしのパパとママ~

メットライフ生命

「親子」をテーマとした映像を、幼い子どもが監督となって作成、それを親にサプライズで見せるところまでを追ったドキュメンタリー。その感動的な内容は実名制のFacebook上でも拡散。特に、同じ子育て中の世代から大きな反響を呼んだ。Youtubeチャンネルには長編版や英語版も用意されている。

 

ISETAN-TAN-TAN PV

伊勢丹

社員が店内でダンスを披露する「ISETAN-TAN-TAN」は、昨年大きな話題を呼んだ映像作品の一つだ。約500名もの従業員が登場するその楽しげな内容は、顧客の共感を呼んだだけでなく、社内の一体感の醸成にもつながったと言われる。公開後一年経って、メイキング動画も公開された(上図)。

 

Sigma Aizu Japan

シグマ

カメラ・レンズメーカーのシグマが、生産を行っている会津工場を舞台に、自社の技術を紹介するクオリティの高い動画作品。第三弾までつくられている。“真正面から”制作されたブランディングムービーは、広く一般に向けたものだが、同時に顧客のエンゲージメントを高める役割も果たしている。

 

HUB型

ABCクッキングチャンネル

ABCクッキングスタジオ

全国で展開している「ABCクッキングスタジオ」が、レッスン以外の日も料理を学んでもらうために制作した会員向け動画サイト。新規顧客の誘導や、一度は通うことを諦めたユーザーに再び参加する機会を与えるためのツールとしても大きな役割を果たしている。

 

Made With IBM

IBM

「Made With IBM」はIBMが顧客とともに取り組んだBtoBのプロジェクト事例を紹介するサイト。それぞれの事例に沿ったコンテンツが用意され、そこでは効果的に動画が使われている。なお、本コンテンツはグローバル展開されており、動画には字幕が使われている。

 

Who is JOB 4.0

Red Bull

Red Bull社は、売上の3分の1をマーケティング費用に充てる「3分の1ルール」を設けているという。特に動画コンテンツは充実しており、エクストリームスポーツに取り組むアスリートを紹介する「Who is JOB」は、ユーザーを何度も呼び寄せるHUB型コンテンツの最高の事例の一つ。

 

Taste the Translation

Elan Language

翻訳サービスを提供するElan LanguageがGoogle翻訳との機能比較をユーモラスな手法で紹介。1分25秒あたりで種明かしが。海外の動画だがクックパッドが登場することで国内でも話題になっている。機能を紹介するHUB型動画だが、アイデア、話題性からHERO型の要素も持つ。

 

HELP型

au動画ガイド

au

スマホの初期設定から使いこなし方法まで、機種ごと、機能ごとに、使い方を紹介したビデオが用意されている。非常に丁寧な内容で、すでに機種を購入したユーザーに利便性を提供するのと同時に、サポート業務の代行としても大きな役目を果たしている。

 

Compact Life

無印良品

さまざまな動画を公開している無印良品。その多くは、商品の使い方や機能を紹介することを目的としたものだが、同時に、シンプルでいて機能的であるという、同ブランド商品コンセプトを的確に表現するものでもある。優れたHELP型動画はブランド価値を高める役割も果たすという好例だ。

 

カメラのキタムラネットショップ

カメラのキタムラ

カメラのキタムラネットショップは、多くの商品にオリジナルの動画を掲載している。接客時の説明をそのまま動画にしたようなその内容は、特に、カメラのような高機能製品の特色を伝えるために効果的だろう。専門店の強みを活かした戦略と言える。

 

How to Shave – Shaving Tips for Men

Gillette

米Gillette社はさまざまなタイプの動画を活用している企業だが、なかでも自社製品の使いながら「ひげのそり方」を紹介する「How to Shave」シリーズは、2012年に公開されて以来、200万回以上再生されている。オーソドックスなHELP型動画だが、それだけに決して古びることなく、観られ続けている。
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