CMSプラットフォーム Movable Type の次期バージョン「Movable Type 9」リリース候補版を公開。正式版は10月22日にリリース
CMS(コンテンツ管理システム)および関連サービス大手のシックス・アパート株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:平田 大治)は、CMSプラットフォーム Movable Type の次期バージョン「Movable Type 9」のリリース候補版(Release Candidate)となるバージョン、Movable Type 9.0.3 を公開しました。Movable Type 9 の正式公開日は、2025年10月22日を予定しています。
リリース候補版は、主にWebサイトの構築や運営に関わるディレクター、デザイナー、エンジニア、Movable Type のプラグイン開発者を対象にした検証用のバージョンです。現在稼働中の本番環境ではなく、検証用の環境にてご試用ください。

Movable Type 9 の新機能
Movable Type 9.0.3 では、新たにいくつかの機能を追加しました。
CommonMark と GitHub Flavored Markdown に対応
記事・Webページ・コンテンツタイプを入力する際のテキストフォーマットに、「CommonMark」 と 「GitHub Flavored Markdown」を追加しました。共通仕様に基づいた Markdown 記法に加えて、テーブル、タスクリスト、取り消し線などの GitHub 拡張記法も利用可能になります。Markdown に慣れた方は、より効率的にコンテンツを編集できます。

デフォルトテーマとして新たに Eigerwand を追加
Movable Type 9 のデフォルトテーマとなる「Eigerwand」を追加しました。既存のテーマ「Eiger」をベースに、HTML構造やナビゲーションを見直しています。

ユーザーログイン時の多要素認証を必須化できる設定を追加
システム設定に「多要素認証の設定を必須にする」オプションを追加しました。有効にすることで、多要素認証を設定していないユーザーのCMSへのアクセスを禁止することができます。

Movable Type 9.0.2 までに公開した新機能
リリース候補版では、4月に公開したデベロッパープレビュー第一弾(9.0.0)および7月に公開したデベロッパープレビュー第二弾(9.0.2)で発表した、これらの Movable Type 9 からの新機能も検証できます。
管理画面のユーザーインターフェース改善
ヘッダーメニューを新たに設け、左サイドバーにはボタンや折りたたみ機能を追加し、よく使う機能により素早くアクセスできるようになりました。あわせて、新デザインはスマートフォンのブラウザからの利用にも対応し、モバイル環境でも快適に操作できます。

リッチテキストエディタの刷新
リッチテキストエディタを Tiptap ベースに刷新し、操作性と拡張性が向上しました。ツールバーに表示するボタンのカスタマイズが可能になり、それぞれのサイトに最適な編集画面を用意できます。また、URL をペーストした際は、テキスト、HTML、OGP データを利用したカード表示など、さまざまな形式に変換して挿入できます。

ダッシュボードウィジェット機能を追加
ログイン直後のユーザーダッシュボードや各サイトのダッシュボードに、独自の情報を表示できる「ダッシュボードウィジェット」機能を追加しました。お知らせやマニュアルへのリンク、最新記事やよく使うサイトへのリンクなどを配置でき、利用者への案内や作業効率化に活用できます。

画像挿入ウィンドウの操作性向上
画像挿入ウィンドウのUIを改善し、より少ない操作で画像を追加できるようになりました。画像一覧をサムネイルで表示し、代替テキストやキャプションも挿入時に設定可能です。さらに、アップロード時に名前や説明を編集でき、挿入後も編集ボタンから代替テキストやサイズなどを再編集できます。

これらのほかにも多数の改善、修正を行なっています。開発者の皆様向けの具体的な情報、Movable Type 9 のアップデート方針、フィードバック方法などについては、Movable Type ドキュメントサイトをご参照ください。
▶ Movable Type BETA – 開発中の次バージョン | MovableType.jp
Movable Type 9 のプロダクト・ライフサイクルポリシー
Movable Type 9 ではリリースサイクルを次のように変更します。これまでよりもLTS版を長く利用でき、ソフトウェア版でも定期的にバグフィックスのパッチバージョンを利用できるようになります。

- リリースサイクルを3カ月から4カ月ごとに変更します(1月/5月/9月を予定)
- Movable Type 9 リリース1年後のバージョンがLTS(Long-Term Support)となり、2年単位のリリースとなります
- Movable Type 9 のLTS版はテクニカルサポート1年と、セキュリティアップデート1年の合計で最長4年間利用できます
- LTS版も4カ月に1度のバグフィックスのパッチバージョンをリリースします
- 非LTS版も1年間のセキュリティアップデートに対応します
※Movable Type 8.8.x はEOLまで3年の予定でしたが、セキュリティサポートを1年延長して最長4年間ご利用いただけます。
Movable Type 9 の正式リリース日
Movable Type 9 の正式リリース日は2025年10月22日を予定しています。ご希望の運用環境に合わせて選択できる3種類の形態で、同時にリリースします。
- オンプレミス環境など、お客様環境のサーバーにインストールして利用する「Movable Type ソフトウェア版」(ライセンス+年間メンテナンス)
- シックス・アパートが管理するクラウド環境上に構築された Movable Type をマネージドサービスとして提供する「Movable Type クラウド版」(月額課金)
- AWS Marketplace を通して AWS EC2 向けに最適化して提供するマシンイメージ「Movable Type AMI版」(時間課金)
なお、エンタープライズ向け機能強化版の Movable Type Premium(フューチャースピリッツ社開発)については、ソフトウェア版、クラウド版いずれも11月中旬に Movable Type 9 に対応する予定です。
シックス・アパートは、安心して利用し続けられるウェブサイト構築・運用のためのCMSプラットフォームを提供すべく、10月の正式リリースに向けて Movable Type 9 の開発を進めていきます。
Movable Type について
Movable Type は、2001年10月に米国サンフランシスコでリリースして以来、進化を続けているCMSプラットフォームです。情報発信の要であるウェブサイト構築・運用のためのシステムとして、その安全性や信頼性を評価され、国内5万社以上の企業、自治体、教育機関、官公庁などのウェブサイト構築に活用されてきました。2015年度から10年連続して、商用パッケージ型CMSの国内導入シェア(数量ベース)1位(※)を獲得しています。
※富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場』2016年版〜2025年版より(2015年〜2024年度実績)
シックス・アパート株式会社について
シックス・アパート株式会社は、全国300以上の加盟を誇るパートナー制度「ProNet」加盟の企業や個人事業者を通じ、個人から法人まで幅広いCMSソリューションを提供しています。
個人のブログから大規模なコーポレートサイトまで、さまざまなシーンでのウェブサイト構築・運営・管理を支援するCMSプラットフォーム「Movable Type」、多彩な機能を有しメンテナンスフリーで利用できるSaaS型本格CMS「MovableType.net」、みんなで使えるブログサービス「Lekumo ブログ」を提供しています。
また、従業員一人ひとりが自分に合った形で働くことができる柔軟な働き方「SAWS(Six Apart らしい Working Style)」を実践しています。この取り組みを評価いただき、総務省が主催する令和元年度「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」、東京都が主催する令和元年度「スムーズビズ推進大賞」、厚生労働省が主催する令和二年度「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)」に選出されました。
詳しい情報は、https://www.sixapart.jp/ をご覧ください。
※本記事はシックス・アパート株式会社のプレスリリースを元に作成しています。
※Six Apart、Movable Type、Lekumo、SAWS は、シックス・アパート株式会社の登録商標です。本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。
