Figma MCPサーバーがアップデート。リモート対応や連携強化で、あらゆる開発現場に“デザインコンテキスト”を届ける新時代へ

Figmaは9月23日、デザインコンテキストをあらゆる作業環境に届ける最新アップデートを発表しました。今回のアップデートでは、Figma Dev Mode内で動作するMCPサーバーのリモート対応、Figma Makeとの連携強化、そしてCode Connectのアップデートによる“プロダクション認識”の実現が大きなポイントです。本稿では、Figmaが今回のアップデート向けに用意した日本語ブログをご紹介します。

目次

はじめに

AIによって、アイデアを実際に動くコードへと変えることがこれまでになく簡単になりました。しかし、AIから優れた結果を得るには、よく構成されたプロンプトだけでは不十分です。

こうした課題を踏まえ、Figmaは9月23日に、Figma MCPサーバーおよびCode Connectのアップデートを発表しました。これにより、Figmaのデザインコンテキストを IDEやAI エージェント、プロトタイプなど、どこで作業していても活用できるようになります。

今回のアップデートにより、デザインシステムの構造、コードベースの書き方、チームのプロダクト開発プロセスといったデザインコンテキストを、これまで以上に柔軟に活用でき、強力なものにします。これにより、アイデアからプロダクトへの移行がよりスムーズになります。こうしたコンテキストは、多くの場合、チームが長年にわたって積み重ねてきた努力の結晶であり、Figmaのキャンバス上でも外でも活用できるべきものです。

Figma MCPサーバーがリモートから利用可能に

今年のはじめ、私たちはDev ModeにローカルMCPサーバーを導入し、開発者は、エディターにライブのデザインコンテキストを取り込めるようになりました。Affirm、Salesforce、Coinbaseといった企業のチームは、すでにこの仕組みを活用し、複雑なユーザーフローをこれまでより大幅に短い時間で構築しています。

今回のアップデートにより、Figma MCPサーバーが、リモートアクセスに対応しました。これにより、IDEやAIコーディングエージェント、またはブラウザベースのモデルからもFigmaに接続できます。Figmaでのデザインは、もはや静止画にとどまりません。レスポンシブレイアウト、インタラクションの詳細、場合によってはビジュアルプログラム全体までも表現しています。

こうした Figmaのコンテキストを、Android Studio、Replit、Warp といった新しいパートナーにも共有できるようになりました。加えて、ワークフローにデザインコンテキストを取り込むために、もうデスクトップアプリは必要ありません。Figmaはチームをより近づけるためにブラウザから始まりましたが、今回のアップデートはそのミッションをさらに拡張するものです。

ワークフローにFigmaを組み込むのも、パートナーカタログによってさらに簡単になりました。リストからあなたのIDEやエージェントを選び、Figma MCPサーバーを統合できます。または、クライアント内から統合することも可能です。Figmaファイルから開発を進めるすべての開発者に、途切れのない、そして強力な体験を届けたいと考えています。最近追加した、デザインシステムのルールを生成するツールと同様に、ベータ期間中、そしてその先も、MCPサーバーにさらなる機能やパートナーを拡充していく予定です。

MCPをFigma Makeへ拡張

Figma Makeを使って製品アイデアをすばやく構築・検証するチームに向けて、Figma MCPサーバーがMakeとコードベースの間の連携を実現しました。MCPクライアントを通じて Figma ファイルを利用することで、AIモデルはレンダリングされたプロトタイプや画像ではなく、基盤となるコードを直接参照できるようになります。

その仕組みはシンプルです。Figma MCPサーバーがMakeファイル内のコードをインデックス化することで、ユーザーや利用するプラットフォームが必要な内容を正確にリクエストできるようになります。開発者やAIエージェントは、特定のファイルからコードを直接再利用することも、ロジックやパターンを参照してアイデアのヒントにすることも可能です。

FigmaはCursor、Anthropic、Microsoft、そしてVS Codeといったパートナーと協力し、この体験を9月23日から各プロダクトで利用できるようにしました。さらに現在、次の大きなアップデートにも取り組んでおり、その一つとして パートナーのMCPサーバーをFigma Makeに接続し、新たなワークフローを実現する計画 も進めています。

Code Connectにおけるコンポーネントマッピングの改善

Code Connectは、コードベースのコンポーネントとFigmaのデザインコンポーネントを繋げるために開発されました。これらの関係性を定義することで、人間もAIエージェントもより速くプロダクトを構築できるようになります。これは「どの場所でも、デザインシステムを統合する」という私たちのミッションに向けた一歩です。

これまでは、こうしたマッピングの設定にはターミナルからの手作業が必要でした。しかしCode Connectの新しいアプリ内でのマッピング体験により、Figma内でコンポーネントを閲覧し、正しいコードやファイルにマップし、リンク済みか未リンクかを簡単に確認できるようになりました。これは、任意のフレームワークにおけるプロパティやバリアントのマッピングを定義し、Dev Modeに本番環境対応のスニペットを取り込むのを支援するCode Connect CLIを補完するものです。多くのチームが両方を採用しています。

Code Connectを利用するユーザーは、MCPサーバーを通じてデザインコンテキストに加え、コンポーネントのコード上での位置や使用ガイドラインにもアクセスできるようになりました。Figma MCPサーバー単体でもAIエージェントに豊富なデザインコンテキストを提供しますが、Code Connectを組み合わせることで「プロダクション認識」ももたらします。

社内評価やアルファ顧客による初期テストでは、両方を利用することでコード出力の一貫性向上、ファイルナビゲーションの高速化、そして AI エージェントのトークン効率改善といった効果が確認されました。開発者やチームは、ベータ期間を通じてこれらすべて、そしてそれ以上の改善を体感できるでしょう。

統合レビューとレート制限

Figmaは、既存のツールとさらに多様に接続できるようにする一方で、その接続を信頼できるものにするための基盤も強化するアップデートも発表します。拡張性が真に価値を持つのは、顧客や開発者が自分たちの基盤を信頼できるときです。

今後、すべての公開サードパーティ統合および MCPクライアントは、データへアクセスする前にFigma によるレビューを受けることになります。これにより、新しいアプリやワークフローを導入する際に、より安心して利用できるようになります。

また、REST APIのレート制限も調整し、アプリ開発者やユーザーにとって予測可能な利用体験を実現します。これらの変更は11月17日に施行され、影響を受けるのは全アクティブユーザーの1%未満です。

これからに向けて

リモートMCPサーバー、Figma MCPにおけるMakeファイルのサポート、そしてアプリ内での Code Connect 体験は、より大きなビジョンに向けた最初の一歩です。Figmaは、余分な書き直しや修正をすることなく、探索段階から本番機能へとスムーズに進化できるよう、コンテキストがツール間を自由に行き来できる世界を目指しています。

現在、Figma MCPサーバーはデザインとコードのコンテキストを他のツールに提供しています。今後は双方向のコネクターとなり、外部のコンテキストをFigmaに取り込めるようになります。これにより、より現実的なプロトタイプを作成でき、再構築の手間を減らし、本質的な課題解決や際立つプロダクトづくりに、より多くの時間を費やせるようになります。

デザイン成果物は単なる参照資料ではありません。それ自体がビジネスやユーザー体験を形づくるアクティブなインプットです。デザインシステム、インタラクティブなプロトタイプ、注釈付きモックアップ、生成されたコードなど、そのすべてに、チームがより正確かつ迅速に構築するために活用できる知見が含まれています。

これらの機能は9月23日からすべてベータ版として提供を開始しています。私たちは、一般提供に向けて引き続き改善と洗練を重ねていきます。Figma があなたのものづくりのすべての場に存在するとき、どんな未来を築けるかを想像してみてください。

英語公式ブログ(Design Blog)はこちら

※本記事はFigmaの日本語ブログをもとに作成しています。

  • URLをコピーしました!
目次