【シニア世代 編】統計データで見る「よいWebサイト」判断のポイントとは?

利用するタイプや目的によって、Webサイトに求める内容は変わってきます。ここでは、さまざまな統計調査データをもとに、「Z世代」「就活生」「オンラインショップユーザー」「シニアユーザー」がそれぞれWebサイトのどんな点を評価しているのかを考えてみたいと思います。

なお、本記事は一般に公開されている統計データを引用して構成しています。データの中には公開されているデータの一部を取り上げているものもありますので詳細は元データを確認してください。また、小数点以下の桁数表記は引用元に準拠しているため、異なる場合があります。

目次

シニア世代が考える「よいWebサイト」のポイント

2023年「通信利用動向調査報告書(世帯編)」によると60代の90.2%、70代の67.0%がインターネットを利用しており、高齢者も当たり前にWebを利用する時代になっています。シニア世代を意識した制作も重要になっています。

Q.「自分でソフトウェアのダウンロードやインストールができる」と答えた人の割合

予約や購入をアプリで行わせるケースでは、その利用に抵抗感を持つシニアが少なくないということを忘れてはいけません。シニアにアプリを利用させるならサポートも念頭に。

【出典】総務省「通信利用動向調査(世帯編)・令和4年統計表一覧(世帯構成員編)」
(※問6 「個人のICTスキル」をもとに作成)

Q.Webサイト利用時の評価

この調査によると視力・器用さ・記憶力の、3つの観点を総合すると、「65歳以上のユーザーは21~55歳のユーザーよりもWebサイトの操作が43%遅くなる」とのこと。遅くても問題が起きないUIを。

【出典】Usability for Senior Citizens: Improved, But Still Lacking(2013年)

Q.「直近の1年で、利用(摂取)している健康食品を通信販売で購入した」と答えた人の割合

少し古いデータですが、60〜74歳の健康食品販売での通信販売利用率は、18〜39歳の3倍に上ることが示されています。シニア世代にアプローチする際は、「新聞広告」や「折込チラシ」といった、旧来の媒体を活用したプロモーションの併用も検討すべきでしょう。

【出典】都民を対象とした「健康食品」の摂取に係る調査結果報告書(2016年)

Q.どのSNSを利用率している?(70代向け調査)

XやInstagramが主流の若年層と異なり、シニア層に使われているのがLINEです。そのニーズの中心は家族や友人とのトークですが、企業公式LINEを利用している人が少なくないという調査結果もあり、注目したいところです。

【出典】2023年一般向けモバイル動向調査 NTTドコモ モバイル社会研究所より

文 : 小泉森弥 ※本記事は「Web Designing 2024年12月号」に掲載された内容を再構成して公開しています。

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