
SNSで集客する(3)SNSの発信体制の作り方
利用するSNSを決めたら、継続的に情報発信するための体制作りを考えましょう。SNSは中長期的な計画で取り組まなければ成果が出にくいので、社内で無理なく安定的に記事投稿できるかが鍵となります。
いざSNSで情報発信するぞ! と意気込んでも、続かなければ意味がありません。投稿してすぐに反応があれば嬉しいですが、世界中から膨大な量の投稿が日々されている中で数百数千の利用者から反応を得たいと思っても簡単なことではありません。また、成果が出るのに時間がかかる特性からすぐに商品を買ってくれる(ビジネス的成果が見える)ことを期待するわけにはいきません。通常業務の片手間で最初の3カ月は頑張ってみたものの、反応が薄くモチベーションも下がり結局止めた、となれば、片手間でも頑張った3カ月の時間と労力はすべて無駄になってしまいます。最低でも半年~1年間、通常業務を圧迫することなく定期的に投稿をするために、まずは記事の投稿ににどれだけの作業があるのかを把握し、今一度SNSを活用する目的を明確にして、誰がやるのか、専任の担当者が必要なのか兼任でも賄えそうか、何人のメンバーが必要か、そして、すぐには成果が出ないことを前提にしてこの取組に対する評価はどういう基準にするかなどを固めた上で実際の作業に取り掛かりましょう。

結論から言うと、SNSを主幹たるビジネスの集客ツールとして本格的に運用したいのならば、専任の担当者を置くのが理想です。しかし、一般的にはSNS運用自体での収益が見えない限りは専任担当者を配属するのは難しいでしょう。そこで、SNS運用代行を担う外部業者に委託するという選択肢も視野に入ってきます。Webサイトの制作会社にも引き受けてくれる会社もありますので、まずは付き合いのある制作会社に相談してみるのも手です。外部委託はお金がかかる代わりに社内スタッフのSNSにかける時間や労力を削減することの他に、代行業者は数々のSNS運用経験を持っているプロのノウハウを吸収でき、自力で経験し知見を貯めていく時間が大幅に削減できるというメリットもあります。その反面、そもそものビジネス的な目的はもちろんSNS利用の目的や投稿内容、ゴールのビジョンなどをしっかりとコミュニケーションをとって共有しディレクションできなければ、いくらプロといえども「言われた通りの作業」しかできず、期待した成果を見込めづらくなるでしょう。
