マジックナンバーによってユーザー定着率を向上させた「Facebook」●特集「成長戦略 グロースハック」

Facebookが行ってきた数えきれないほどのグロースハックの中で最も有名なものは、「マジックナンバー」を発見して、ユーザーの継続率を飛躍的に向上させた施策だろう。マジックナンバーとは、ユーザーがある行動を特定の回数以上行うと、継続率や収益などの重要な指標が途端に向上する数字のことだ。Facebookの場合では、「ユーザーが14人以上と友だちになると、継続率が途端に高くなる」というものだった。Facebookのグロースチームは、そのマジックナンバーを発見するや否や、「ユーザー登録後10日以内に7人以上と友だちになる」ことをKPI(目標の達成度合いをはかる指標)に設定し、そのKPIを向上させるための施策を行った。彼らはそれまで継続的にさまざまな新機能の開発を行っていたが、それを2年もの間ストップするほど徹底しての取り組みだったという。

たえば、連絡帳のインポートによって登録直後から知り合いを見つけやすくする機能を提供。

 

新規で登録してサインインした直後に、メールやSkypeの連絡帳をインポートすることによって、友人を見つけられる画面が表示される

 

また、登録直後のユーザーのタイムラインには、「知り合いかもしれないユーザー」のリストを通常よりも頻繁に流すようにした。

 

登録したばかりのユーザーには、「知り合いかもしれないユーザー」という表示が通常より頻繁にタイムラインに流れてくる。また、同内容のメールも頻繁に送られてくる

 

既存ユーザーに対しては、新しく登録したばかりの友人に共通の友だちを紹介するように促す、などの施策を行った。

 

登録したばかりのユーザーの友達リクエストを承認した人には、別の友達を紹介する機能が表示される。これにより、Facebookに慣れたユーザーが新規ユーザーの定着を助けるという構図が作られた

 

これらの施策によって、Facebookの継続率は飛躍的に向上した。その後の利用率の高さは、ご存じの通りだろう。

 

Text:梶谷健人
VASILYグロースハッカー。ファッションコーディネートアプリ「iQON」にて早くからグロースハックの実践を行ってきた。そのノウハウをカンファレンスやセミナー、ブログなどで発信をしている。1月にグロースハックに関する国内初の実践書を出版予定。
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