
既存の基準やヒエラルキーを超え、自身の価値観で選びぬかれた村上隆の美術コレクション
昨年より、 日本では14年ぶりとなる新作個展「村上隆の五百羅漢図展」(森美術館)が開催されている一方で、村上自身の美術コレクションを初めて大規模に紹介する横浜美術館の展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」に注目が集まっている。アーティストとしての精力的な創作の一方で、キュレーター、ギャラリスト、プロデューサーなど多岐にわたる活動も展開している村上隆。特に近年、独自の眼と美意識で国内外のさまざまな美術品を積極的に蒐集しつづけており、コレクションは現代美術を中心に日本をはじめとするアジアの骨董やヨーロッパのアンティーク、現代陶芸や民俗資料にまでおよぶ。約5,000点以上とも言われる所有作品は、現在も増えつづけているという。本展では、既存のカテゴリをとりはらい、感覚的あるいは機械的に並列にした約400点の“スーパーフラット”なコレクションを展示している。「芸術とは何か?」という大命題に挑みつづける村上の脳内世界をのぞいてみたい。
●会期:4月3日(日)まで
時間:10:00~18:00
入場料:一般1,500円、大学・高校生900円、中学生400円、65歳以上1,400円
会場:横浜美術館(神奈川・みなとみらい)

