【コラム】オンラインゲームで培われたネットのあれこれ

はじめまして、ローソンの白井と申します。ネット企画を担当しています。執筆のお声がけをいただいた際、「私、普段はオンラインゲームのキャラクターのドレスアップのことばかり考えてるんですが‥‥」と率直にお伝えしたところ「ぜひ!」との寛大な回答をいただきましたので、お邪魔いたします。

私がネットの仕事を始めたのは2010年。「ローソンクルー♪あきこちゃん」というローソンの公式Twitterアカウントを立ち上げたのがきっかけでした。それまでは、所属する広告販促部で新店オープンの広告やマグカップがもらえるキャンペーンなどを担当していて、仕事でもプライベートでもSNSをほとんど使っていませんでした。そのため、その頃の私は、担当になったはいいけれど「ネット業界用語」もさっぱりわからず、商談中にポカーンとすることもしばしば。要するに「ネットのことがわからないネット担当」でした。

「ローソンクルー♪あきこちゃん」も今では7代目。ここまでなんとかやってこられたのは、一緒に立ち上げ、支えてくれたメンバーのおかげです。特に2代目あきこちゃんがネットに精通していて、彼女の「ネットの空気を読むチカラ」に助けられました。いつまでも2代目におんぶにだっこじゃなく、私自身がネットの言葉だったり、情報の流れを理解しないとまずいぞと、本気で考え始めていました。

そんな折、2012年8月にオンラインゲーム「ドラゴンクエストX」(以下、ドラクエX)が発売になります。ずっと遊んでいたドラクエシリーズですが、ドラクエXは初めてのオンラインゲーム。正直、最初は戸惑ってばかりでした。プレイしはじめて1年くらい経った頃、当時所属していたチームを離れて、自分がリーダーとなってドラクエXのチームを作ることになりました。社内や取引先、友人で遊んでいる人が多かったので勧誘したところ、その数なんと93人。コミュニティの運営やゲーム内外でのイベント企画などチームリーダーは意外とやることが多いのです。たとえばお花見です(写真)。ドラクエXの専用アプリ「冒険者のおでかけ超便利ツール」に「チーム掲示板」機能があり「土曜22時にカミハルムイの桜の木の下に集合~」と書き込んだところ、25名もの人たちが集まってくれました(そういえば、今年はリアル花見をしてないなぁ‥)。

2010年当時、「ネット担当なのにネットのことがよくわからない」という“課題”を解決するためにはさまざまな勉強の方法があったと思います。けれども、私の場合は、趣味のネットコミュニケーションに慣れ親しんでいった体験を通じて、楽しみながら自然と解決していったような気がします。

「ドラゴンクエストX 目覚めし冒険者の広場」思い出アルバムより転載。お花見の風景

 

ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン デジタルプラットフォーム部マネジャー。デジタルプラットフォームを用いた施策の構築と企画を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC賞インタラクティブ部門審査員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/
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