SNS × 動画をすぐに理解するチャート

2017年1月10日

Facebook

特徴

現在のところ、もっとも動画機能が充実したSNSである。Facebook自体が動画関連機能の強化に加え、動画コンテンツやライブ配信動画を優先するアルゴリズムを採用している。企業が動画マーケティングを展開するSNSの中心的存在。

動画機能

投稿された動画はフィード上で無音・自動再生される。スマートフォンではタップでフルスクリーン再生。「おすすめ動画」もその下に表示されるため、動画コンテンツを通じて新しいユーザーに接触できる可能性がある。ライブ配信動画や360度動画などの投稿・視聴も可能で、“動画プラットフォーム”と呼べるほど動画管理機能が充実している。

動画尺・比率

通常投稿の場合も、広告による投稿の場合も最大120分。SNSでは、もっとも長い尺で配信できる。動画の縦横比は16:9のヨコ型から9:16のタテ型まで対応。

広告メニュー

運用型広告として動画コンテンツを広告として配信できる。動画を含めたカルーセル広告、キャンバス（全画面）広告も展開可能。動画で設定できる目的は、再生数の増加、投稿の宣伝、Facebookページの宣伝、Webサイトへのアクセスやコンバージョンの増加、アプリインストールへの誘導、エンゲージメントの増加から選べる。

ターゲティング

地域や属性（年齢・性別・交際ステータス・学歴・勤務先など）、興味関心、行動、つながりに基づいて設定できる。項目を絞りすぎるとリーチ規模が小さくなったり、趣味嗜好を登録していないユーザーに届かないことがあるので注意。

クリエイティブ

タイムライン上では無音で自動再生されるため、映像の冒頭で興味を持って見てもらい、クリックしてもらうための工夫が必要。また、動画をクリックしてもサイトに行かないユーザーも増えていることなどから、タイムライン上で物事を完結できるようにするのがポイント。そのための工夫としてテロップ追加やテキストによるフォローが有効とされる。

Twitter

特徴

基本的にタイムラインの投稿が時系列で並ぶ「ライブ性」が最大の特徴。「いま、まさに起こっていることで関心を引ける」点をマーケティングに活かすことが重要だ。例えば、スポーツや音楽イベントとの連動、テレビ番組との連動、記者発表イベントとの連動などが考えられる。ハッシュタグの活用も有効だ。

動画機能

投稿に添付する形で動画を配信できる。タイムライン上では無音で自動再生される。ライブ配信機能にも対応しており、「Periscope」をTwitterアプリから直接撮影・配信が可能だ。

動画尺・比率

通常投稿の場合は最大140秒、動画広告の場合は最大10分。縦横比は2.39:1のヨコ型から1:2.39のタテ型まで対応。

広告メニュー

運用型のツイート広告（プロモツイート）に動画を添付する「プロモビデオ」が基本。タイムラインの一番上の動画広告枠を1日1社限定で提供する「ファーストビュー」もある（代理店経由）。ユーザーのリツイートによって拡散された動画視聴（Earned View）については課金対象外なので、トータルでは費用対効果が高い。

ターゲティング

地域・年齢・性別などの基本属性のほかに、フォローアカウント、類似ユーザー、興味関心、検索キーワード、インストールしてるアプリのカテゴリ、エンゲージしているテレビ番組などからもターゲティングできる。

クリエイティブ

ツイートとして動画を流す場合、フォロワー（自社・商品に関心を持っている人）が対象となるので、CM感が強いものよりは、内輪ネタや少々砕けたものがよいとされる。また、無音・自動再生のため、15～30秒尺の無音でも伝わるようにテロップやツイートでのコメントなどを工夫する必要がある。

Instagram

特徴

ビジュアル重視の独自の世界観を持つためクオリティが高い動画コンテンツが並ぶ。2016年より、ユーザーの興味関心やタイムリー性にあわせて投稿表示を変えるアルゴリズムを採用したため、ファンから好まれる動画の重要性が増した。投稿はフォロワーにしか届かないが、ハッシュタグや「おすすめ動画」を通して新たなファンを獲得できるチャンスがある。

動画機能

投稿された動画は無音で自動ループ再生される。2016年より24時間経過すると自動で消える「ストーリーズ」を搭載。従来の“作り込んだ”動画とは異なるライブ感や手づくりのリアル感のある動画が投稿できる。期間限定のキャンペーンなどに活用できる。

動画尺・比率

通常投稿の場合も広告の場合も最大60秒。縦横比は1.91:9のヨコ型、1:1の正方形（スクエア動画）、4:5のタテ型。そのほかの動画仕様はFacebookに準じる。

広告メニュー

Facebook広告の「広告マネージャ」またはGoogle Chromeの「パワーエディタ」を通して動画広告の配信と管理が可能。

ターゲティング

ターゲティングの設定は、Facebook広告に準ずる。

クリエイティブ

綺麗・かわいい・洗練された、など視覚的に優れたコンテンツが好まれる。そのため、テロップにもデザインを加えるのがよいとされる。タイムライン上では無音のループ再生となるほか、Instagram内で物事を完結したいユーザーが多いので、興味関心を持ってもらう工夫がいる。