[UX1-1]ブログを運営する目的をあらためて確認しよう

ブログ・オウンドメディアを再生させる普遍的なノウハウ

UXやデザインに関するさまざまな情報を発信する「Goodpatch Blog」。UI/UXデザインを得意とするグッドパッチのオウンドメディアで、多くのユーザーを抱える、人気ブログのひとつです。

しかしこのGoodpatch Blogは、わずか1年ほど前まで更新が滞りがちで、専任チームもなく、有効活用されていない状況に置かれていました。では、グッドパッチはどうやってそこから再生を果たしたのでしょうか。今回の特集では、その経緯から導き出すことのできる「普遍的なノウハウ」を紹介していきますが、そこには、今回の特集の“裏テーマ”、いや、メインテーマとも言うべき「UXデザイン」の存在があります。

そう聞いても、いまひとつピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、UXデザインでは、利用者(ユーザー)の体験(行動)を深く理解することで、単に使いやすいだけでなく、使っていて嬉しくなったり、共感したりするような、愛されるプロダクトをつくりあげていきます。今回のオウンドメディア再生の道筋においても、このユーザーを中心に据えた考え方が、大きな役割を果たしている、というわけなのです。

オウンドメディアという、会社の顔ともいうべき存在を「大樹」に育てるには強い「根」を、そして太い「幹」を育てなければなりませんが、その根や幹の育成を何よりも重視するのがUXデザインだとイメージしていただければいいのではないかと思います。

まずはメディアの目的をはっきりとさせよう

ブログ・オウンドメディアの再生に向けたステップの第一歩は、自社サイトがどんな目的のために存在するのかを、はっきりとさせることから始まります。

そもそもあなたのブログ・オウンドメディアは何のためにあるのでしょうか。会社のブランディングのため? それとも商品やサービスの周知のため? さらには販売や採用を目的とするケースもあるでしょう。もしもその点がはっきりしていないというなら事態は深刻です。そのままでは、肝心の「誰に」向けた記事を書くのかが定まらないからです。「誰に」が定まらなければ、当然のことながら、「何を」「どう」書くのかを決めることもできませんよね。

特に、問題を抱えているブログ・オウンドメディアはこの点をしっかりと確認してみてください。目的があっても、実際のところは有名無実化してしまったとか、担当が引き継がれていく間にぼんやりとしていった、というようなケースは少なくありません。

また、PVやSEOといったノルマに追われているうちに、「更新しさえすればよい」といった考え方に陥ってしまっているケースもあるでしょう。ここは客観的な視点から自分たちの姿の見直しをしてみるのがいいでしょう。

現状の把握をしながら目的を整理する

目的を整理する際には、現状を分析することが大切になります。現状とのギャップに注目することで、目的をより具体的に描くこともできるでしょう。

上の図(01)は、グッドパッチがブログの見直しをする目的と現状分析とをシンプルにまとめたものです。更新が滞りがちになってしまった理由がどこにあるのかといった点に注目しながら、今後の目的として、新たなターゲットユーザーを設定していったことがわかるのではないでしょうか。

あなたのブログ・オウンドメディアがより深刻な状態なのであれば、まずは現状の把握に力を入れるといいでしょう。その上で、これからの見通しを立てていくことで次第に目的が整理されていくはずです。なお、1-3以降で説明する「ユーザー調査」を並行して行うのも一つの方法ですので、まずは1章全体に目を通してから取り組んてみるのもいいと思います。

ここで設定する「目的」は、ブログやオウンドメディアの構築する際の基準点ともいうべき部分。チーム内のみならず、会社全体で共有することもまた、重要なポイントになります。

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