【タイアップ】運用効率とデザイン性の高さを両立　チーム管理を徹底追求した新ヘッドレスCMS「NILTO」3つの強みとは

2024年9月6日

Webアプリケーションやサービス開発などを手掛けるフェンリルが、新たなCMS「NILTO（ニルト）」をリリースしました。同社で開発を手掛けた西田剛さんに、既存CMSにはない優位性やチーム管理における使い勝手を追求したという特長的な機能について伺いました。

プロフィール

西田剛さん

フェンリル株式会社　NILTO事業責任者/PdM
デスクトップ・モバイルアプリの開発担当・PdMを経て、自社ブランディングを担当。コーポレートサイトの運用で直面した課題から着想しNILTO事業を立ち上げた

フェンリルの新CMS「NILTO」とは？

　フェンリルは新しいCMS「NILTO」を、2023年12月にリリースしました。自社サイトを運用していく上で欠かせないCMSですが、これまではWebサイトのデザインにこだわるためにはHTMLコードを編集する必要がある場合が多く、コンテンツの編集者にとっては障壁の1つになりがちでした。運用のしやすさとデザイン性の高さ、どちらも両立したCMSが欲しいと考えたのが、NILTO開発のきっかけでした。そのため従来のCMSの課題に改めて立ち返り、解決することを目指しています。
　NILTOの特徴は大きく3つあります。1つ目は使い勝手のよいUI/UXを追求したフレキシブルな操作性、2つ目はサイトを構造化したことで実現した権限管理のしやすさ、そして3つ目は同時に編集できるといった共同作業のしやすさです。大規模な組織での使いやすさを前提に開発したため、チームで協力しながら運用していきやすいCMSにしています。

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使いたい書式を自由に追加し、効率的な編集とミスの防止を実現

　NILTOは複雑なデザインへの対応を追求しつつも、運用面についても従来のCMS以上に使いやすくすることを目指しました。そのため、編集画面や各機能に

ついて従来通りのUI/UXで本当に使いやすいか、1から検証していきました。そうした中で、ページ上部に固定され、必要・不必要に関わらず常に多くのメニュー項目が表示されている一般的なリッチテキストエディターに改善の余地があるのではないかと考えました。世の中にあるさまざまなサービスのUIを参考にし、使いやすさを追求した結果生まれたのが、「フレキシブルテキスト」です。これは、編集作業をしているその場でエディターのメニュー項目を表示できるもので、目線の移動やマウス操作量を抑えて設定を適用できます。効率的な編集作業ができるため、投稿者の負担を軽減することになるでしょう。
　また、このメニューに表示する項目は「フレキシブルテキストビルダー」にてドラッグ＆ドロップで設定することができます。CSSのクラスもメニューとして設定できるため、デザイン性の向上にも寄与します。メニューを任意に設定できることで不要なメニューが表示されないため、必要な項目を探しやすくなります。これにより、間違えてデザイナーの想定していない項目を適用してしまい、Webサイトのデザイン崩れを引き起こすということも防止できます。フロントエンドエンジニアの方々に評判がいい機能です。

「フレキシブルテキスト」では、あらかじめ定義した書式のメニューを、編集作業中にどこでも呼び出して適用することができます

利用者の声｜
使用するメニューだけを設定し直感的に編集ができる

大橋拓弥さん　株式会社アクトビ　UnitManager　https://actbe.co.jp/

WebサイトやWebアプリの実装でリッチエディターを使うと装飾やメニューが多岐にわたるため、デザイン・実装での余分な工数が増え、運用負荷もかかります。しかしフレキシブルテキストを使えば、あらかじめ必要な装飾や書式・メニューだけを設定し直感的に編集できるため、デザイン・実装の工数削減や運用負荷の軽減ができます。

サイトの構造化で権限管理をしやすくし、大規模サイトのセキュリティを強化

　NILTOではWebサイトを分離して管理できるよう、「スペース」「サブスペース」といった構造で分けています。スペースは、1つのWebサイトやアプリに割り当てるもので、複数つくることができます。例えば、コーポレートサイトとサービスサイト、ECサイトといったように1つの会社の中で複数サイトを運用する場合は、それぞれスペースを割り当てていきます。そしてサブスペースは、スペースの設計・設定を引き継いだ上で、サイト内を部分的に分離したものです。
　こうして構造を分離できるメリットは、デザインなどを踏襲しながらも権限管理がしやすくなることです。例えば、多店舗展開しているサービスサイトであれば、本部スタッフは商品情報や採用情報など総合的なページの編集権限を持ち、各店舗のスタッフは自分が働く店舗のページの編集権限だけを持つように設定することができます。こうすることで、うっかり担当外のページを触ってWebサイトを壊してしまうようなトラブルを防げ、セキュリティ面での強化にもつながります。店舗以外にも、複数の学部を持つ大学で学部ごとのページをサブスペースにしたり、たくさんのIP（知的財産）を扱うメーカーでIPごとにサブスペースにしたりといった使い方ができます。また、サブスペースは複製もでき、本番環境とテスト環境をつくるといった使い方もできます。こうした構造化は、大規模組織ほどメリットを感じられる機能でしょう。

Webサイトを「スペース」「サブスペース」と構造化しているため、任意の範囲ごとでの権限管理ができるようになっています

利用者の声｜
大規模サイトを容易に管理できるヘッドレスCMS

本田一幸さん　株式会社トルク　代表取締役　https://trq.co.jp/

NILTOの大きな特徴の一つがスペース／サブスペースです。スペースの中にサブスペースをつくれるので、大規模サイトを容易に管理できます。例えば、全国チェーンの販売店のWebサイトなどは本社、各店舗やテナントごとに情報を管理する必要があります。NILTOなら本社のスペースの中に各店舗、テナントごとのサブスペースがつくれて便利です。

リアルタイム共同編集＆多言語機能でチームでの制作効率を上げる

　NILTOはチーム運用のしやすさを念頭に開発していて、その象徴的な機能が「リアルタイム共同編集」です。同じページを同時に複数人で編集でき、自分が編集中に他の人が上書き保存をしても先祖帰りすることがありません。誰が今どこを編集中か、管理画面上に明示されます。
　1つのコンテンツに複数の言語ページを作成できる「多言語機能」もあり、各言語の翻訳文を同時進行で共同編集することができます。後から画像の差し替えなどが発生した場合には、反映箇所を特定の言語のページやすべてのページに一括などで選択することも可能です。今後は工程ごとの進捗管理ができる「ワークフロー機能」も追加され、さらにチーム運用がしやすくなります。

同じページを複数人で同時に編集することが可能になっており、管理画面では誰がどこを編集中かわかるよう該当箇所に名前が表示されます。1つのコンテンツに複数の言語ページを作成し、まとめて管理することもできます

利用者の声｜
多人数編集を快適にするNILTOのユニークな機能

天野優さん　株式会社ラスファクトリー　取締役　https://lasfactory.com/

NILTOのリアルタイム共同編集機能は、他のSaaS型CMSにはないユニークなものです。フィールドごとに現在誰が編集しているのかが表示され、編集作業が重ならないようにデザインされています。一度使い方に慣れると、複数人で一つのコンテンツをつくり上げていく使い勝手の良さと気持ちよさに気づかされます。

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Text：平田順子　Photo：黒田彰
本記事はフェンリル株式会社とのタイアップです。
※Web Designing 2024年10月号から転載