新人担当者のSNS奮闘記! Part1

突然のSNS担当者任命!? 与えられた使命とは!?:4月末日

今日は特集会議、次号は「SNSマーケティング」の特集に決定です。そこで編集長から「Web DesigningのSNSアカウントを使って実践してみたらおもしろいんじゃない?」という突然の一言。突然のSNS担当任命!? 私、パニックです!

しかし、編集長からの命令には逆らえません…。怯える新人SNS担当に対して、編集長からの指令は「まずはFacebookページのファンを増やすこと。そして、WD ONLINEへのアクセスを増やそう! そのためにFacebook、Twitter、Instagramを使って何か毎日更新してくれる?」

これは困りました! 一通りSNSは使っていますが、炎上のニュースを聞くたびに背中がゾクゾクする小心者の私がSNS担当!? これからどうしたらいいの?

 

SNS運営管理ツールで一気に時短!:5月初旬

途方に暮れている私に「SNS運営管理ツールを使ったらいいんじゃない?」という編集部スタッフからのアドバイス。TwitterとFacebookを同時に投稿したり、グループ内で更新予定を共有したりと、かなり時間短縮ができそうです。SNS担当は朝から夜まで毎日PCに張り付いていなくてはいけないのかと思っていたので、これは朗報です。

SNS運営管理ツールも種類があるようです。「HootSuite」は低価格なのが魅力ですが、英語表記も多く、ストレスが溜まりそう。「Social Gear」はFacebook広告に強いということですが、今回はお金をかけない方針なのでこちらもNG。最後の「コムニコ マーケティングスイート(以下、cMS)は、UIがWordPressに近くていい感じ。cMSの使い方を聞けるそうなので、この機会にSNS運営に関するポイントも合わせて聞いてきます!

HootSuite

費用:無料 (月額1,100円/無料トライアル有)

35以上のSNSと接続可能(Freeプランでは3つまで)。一部分のみ日本語対応済み。専用スマホアプリもある

Social Gear

費用:ベーシックプラン 月額14万8,000円

FacebookとTwitterの統合管理ツール。Facebookの「Community Management」に認定されているため、Facebook広告に強い

コムニコ マーケティングスイート

費用:初期費用10万円、 月額5万円(無料トライアル有)

SNS運営のコンサルティングを行う(株)コムニコによるSNS運営管理ツール。国内最大級の導入実績(2015年)を持つ。UIはWordPressに似ている

 

理想と現実の間……拝啓、憧れのアカウント様:GW真っただ中

特集会議の後、頭の中はSNS運営のことでいっぱいです。コンバージョンの目標数値が未設定なのは、編集部の優しさなのでしょうか?(それとも、期待されていないだけ?)編集長からは自由にやっていいと言われましたが、どうしたらフォロワーのみなさんが反応してくれるのか? 炎上はあるのか!? 不安は募るばかりです。

いつか有名アカウント様のように、フォロワーのみなさんと楽しくツイートできる日はくるのでしょうか。

 

 

新人SNS担当、始動する!:5月19日

いよいよ本格的に始動です。まず最初にしたことは、Web Designingとして発信しなくてはいけない情報と発信できる情報のリストアップです。その次にTwitterフォロワーのリストを作ってタイムラインから入ってくる情報を整理しました。いくつか役立つニュースサイトをフォローした後に、新たに過去に本誌に執筆したことのある人と最新号の協力者リスト、社内の公式アカウントのリストをつくり、リストによってタイムラインに流れる情報をコントロールできるようにしました。

「タイトル+URL+本文」の構成で記事を作成 これがFacebook、Twitter問わず、一番クリックされやすいそうです

■Twitterで入力できる最大文字数

 

SNS担当泣かせのInstagram:5月20日

cMSを使って初投稿。特集内容と新担当としての意気込みを気合を入れて書き込みます。予約投稿を1つ仕上げるのにこれだけ緊張するなんて…先が思いやられます。

今日は金曜日、投稿予約もできるので週末に更新する記事も作りましょう。作ったばかりのInstagramアカウントで投稿してみよう…と思ったのですが、Instagramは企業アカウントにとって曲者だったのです。InstagramはAPIを公開していないため、SNS運営管理ツールからの投稿予約ができません。さらに、スマートフォンからしか投稿できないこともあり、正直面倒に感じました。また、本文にURLを掲載してもInstagramにリンク機能がないため、WD ONLINEへ誘導もできません。

企業がInstagramアカウントを運営するのであれば、本当にInstagramで発信すべき情報があるのか、きちんと検討する必要があるかもしれません。

 

5月21日

土曜日の朝、昨日のうちに用意しておいた原稿と画像をInstagramに投稿します。休日なのでお仕事っぽくない話がいいかと、4月号の特集コラムで紹介した書籍の紹介です。まだInstagramの公式アカウントを作ったことを発表してもいないのに、すぐに「いいね!」がつきました。Twitter、Facebookと較べてInstagramは反応がいいですね。休日もやってよかったなあ。

5月21日に投稿した記事。Instagramでは投稿予約ができないので原稿のテキストと画像をDropboxに保管し、時間にあわせて個人用スマホから投稿していました

 

心ときめく役割分担:5月23日

Twitter、Facebook、Instagram…それぞれの特徴に合わせて、気の利いた投稿をしたいと思いつつ、まだ方向性が定まりません。

そんな時にTwitterのタイムラインを眺めていると本誌4月号で終了した連載の著者である最果タヒさんの新刊・展示情報を発見! とりあえず、WD ONLINEの情報と一緒に、5月20日に投稿しました。この記事はすぐに最果タヒさん含む3人からリツイートされ、週末にかけて少しずつリーチが伸びていきました。

しかし、情報が入ってくるたびに、新しい記事を作るのはなかなか大変です。そこで情報が流れていくTwitterは情報を集める場所(ただし、お役立ち情報は積極的にリツート)として、Facebookは集めた情報をもとにWD ONLINEのPRにつながる記事を投稿する場所にしよう。そんな風にTwitterとFacebookの役割分担を決めました。

最果タヒさんがリツイートした東京・荻窪の書店Titleのツイート(左)をもとに、記事を制作(右)。Facebookのリーチは892人、Twitterはリツイート3件、いいね!10件と、数は伸びませんでしたが、その後のSNS運営のヒントになりました
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