第20回「今日は何の詩?」

 

詩は生活の中から生まれ、そして、生活を変えていく。(こんにちは、最果タヒです。詩を四苦八苦しながらハックするタイプの詩人です。今年もよろしくお願いします。)

新しく始まった2016年、これを機に変えたいもの、変えたくはないもの。お正月を迎えたからといって、なにもかもが簡単にリセットされるわけではないけれど、それでも、せめて退屈したくない。繰り返すように生きることだけはしたくないから、本や、映画や音楽に、触れていくのかもしれません。詩も、通り過ぎた光を七色に変えていくプリズムのように、毎日の生活を少しだけ違ってみせる、そんなものであってほしいと思います。

Googleカレンダーにて、詩のカレンダーを作成・公開しました。「月ロケットの日」など、制定されている記念日に合わせて、詩を掲載。通常使っている自分のGoogleカレンダーのアカウントで、詩のカレンダーを共有すれば、毎日のスケジュールに最果タヒの詩が侵食します。

詩を、ぜひあなたの生活に寄り添わせてみてください。

 

 

Text:最果タヒ
詩人/小説家。第44回現代詩手帖賞、第13回中原中也賞受賞。詩集に『グッドモーニング』(思潮社)、『空が分裂する』(講談社)、『死んでしまう系のぼくらに』(リトルモア)。小説に『星か獣になるなる季節』(筑摩書房)、『かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。』(講談社) http://tahi.jp/
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