並ばずにお昼を受け取る定期購入型ランチサービス「MealPal」

スタートアップもランチに困る

このサービスを使うとランチ1回あたりにつき約6ドルと安く済ませることが可能になります。アプリをダウンロードし、事前にそこに表示されるメニューを購入し、当日にお店でピックアップするだけ。ユーザーは事前に複数食分のランチをサブスクリプション型で申し込んでおきます。20食分で1食につき5ドル99セント、 12食分だと1食につき6ドル39セントの値段設定になっています。

ランチに1日15ドルかかっていたと想定すると、20食で300ドル。MealPalだと約120ドルと、なんと180ドルも節約になります。

今までのフードテック系のサービスと大きく異なるのは、デリバリーではないこと、そしてメニューは基本的に1レストランにつき1つであるところです。これは一見不便のように感じるかもしれませんが、オフィスの付近には大抵いくつかのレストランがあること、そして、1メニューといえども、複数のレストランから毎日違うメニューを選べるので、十分楽しめることができるわけです。

また、前日の17時から当日の9時30分までには注文しておかなくてはいけませんし、9時30分以降の注文変更はできませんが、事前にオーダーしておくことで店舗で列に並んだり、待たされたりすることもありません。お店の前の行列を横目に、スマートにテイクアウトができるのです。

また、選べるメニューの多くがヘルシーなメニューで、アメリカではミレニアル世代を中心に健康志向な人たちが増えていることから、「外食コストを抑えつつも、ジャンクフードなどではなく健康的なものを食べたい」というユーザーの大きな2つのニーズを同時に満たしています。

MealPal

サブスクリプションモデルは日本でも話題となっていますが、MealPalは「オフィスのランチ」というトピックで起こる課題についてユーザー側もレストラン側も解決するサービスです

 

割安&ヘルシー&行列知らずのユーザー側メリット

このサービスを使うとランチ1回あたりにつき約6ドルと安く済ませることが可能になります。アプリをダウンロードし、事前にそこに表示されるメニューを購入し、当日にお店でピックアップするだけ。ユーザーは事前に複数食分のランチをサブスクリプション型で申し込んでおきます。20食分で1食につき5ドル99セント、 12食分だと1食につき6ドル39セントの値段設定になっています。

ランチに1日15ドルかかっていたと想定すると、20食で300ドル。MealPalだと約120ドルと、なんと180ドルも節約になります。

今までのフードテック系のサービスと大きく異なるのは、デリバリーではないこと、そしてメニューは基本的に1レストランにつき1つであるところです。これは一見不便のように感じるかもしれませんが、オフィスの付近には大抵いくつかのレストランがあること、そして、1メニューといえども、複数のレストランから毎日違うメニューを選べるので、十分楽しめることができるわけです。

また、前日の17時から当日の9時30分までには注文しておかなくてはいけませんし、9時30分以降の注文変更はできませんが、事前にオーダーしておくことで店舗で列に並んだり、待たされたりすることもありません。お店の前の行列を横目に、スマートにテイクアウトができるのです。

また、選べるメニューの多くがヘルシーなメニューで、アメリカではミレニアル世代を中心に健康志向な人たちが増えていることから、「外食コストを抑えつつも、ジャンクフードなどではなく健康的なものを食べたい」というユーザーの大きな2つのニーズを同時に満たしています。

現在地(オフィス)の周辺にあるMealPal提携店がスポットで表示され、それぞれのお店のメニューが閲覧できます。サブスクリプションですでに支払いが完了しているため、好きなメニューを選んで当日に受け取りに行くだけです

 

コスト削減&顧客管理&新規顧客獲得のお店側メリット

ユーザー側へのメリットに加え、MealPalはレストラン側の悩みも解決しています。というのも、多くのレストランでは、ランチタイムに混雑するので、なかなかお客さんをさばき切れない状態が発生しています。また、いつどのくらいの需要があるかが不明瞭なため、売れ残りも発生しやすくなり、顧客データの管理も煩雑になっています。MealPal経由のオーダーであれば、1種類のメニューだけを大量につくればいいので、ランチタイム前の比較的時間に余裕がある時にまとめてつくるなどをすることでコストの削減と、オーダー量の調整もしやすくなります。また、デジタル経由のオーダーなので、効率的な顧客データ管理が可能となります。

そして、レストラン自体の認知にも非常に有用です。オフィスでのランチといえば、同じようなお店のローテーションだったりしないでしょうか。毎日オフィス界隈でランチをしているのに、実は1度も行ったことがないお店があるはずです。MealPalを使えば、ユーザーからすると今まで知らなかったお店の開拓になりますし、お店からすると新規顧客集客の効果が期待できるというわけです。

 

世界に続々進出! 日本は?

このサービスを発案した創業者の1人は、以前に複数のフィットネスサービスを体験できる「ClassPass」というスタートアップを創業し成功させています。現在MealPalはニューヨークやサンフランシスコなどのアメリカの主要都市に加え、パリ、ロンドン、シンガポール、シドニーなど、世界の22都市で利用可能になっており、今後も提携先の飲食店を増やしていく予定。世界中の忙しいサラリーマンの大きな味方になっています。日本のオフィス街でも風物詩になっている行列も、MealPalで解決してほしいものです。

ユーザーがサービスを利用する際の導線を整理してみると、右のようになります。まず初回に回数のプランを選択しておけば、当日のランチタイムにしなければいけないのはこれだけ。「店を探す」→「行列に並ぶ」→「メニューを選んで注文」→「食事後にお会計」という普段の導線から考えるとスマートで心的ストレスもかなり軽減されるでしょう
Text:ブランドン・片山・ヒル
米国サンフランシスコに本社のある日・米市場向けブランディング/マーケティング会社Btrax社CEO。主要クライアントは、カルビー、TOTO、JETRO、伊藤忠商事、Expedia、TripAdvisor等。2010年よりほぼ毎週日本から米国進出を希望する企業からの相談を受け、地元投資関係者やメディアとのやりとりも頻繁。 http://btrax.com/jp/
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