
IoT普及を強力に後押しする無線技術! 実用化に向け開発中
無線LAN(Wi-Fi)の普及促進を目的とした業界団体Wi-Fi Allianceは1月5日、IEEE 802.11ah技術を取り入れた通信規格の名称を「Wi-Fi HaLow(ヘイロー)」とすると発表した。Wi-Fi HaLowは900MHz帯のWi-Fiを拡張するもので、現行のWi-Fi規格の約2倍の範囲をカバーし、壁を貫きやすく障害物も回り込みやすいという特徴を持つ。また、省電力性にも優れるため、IoT端末間の通信に適しているという。Wi-Fi HaLowは2018年に実用化予定だ。
一方、KDD(I 株)は同社が資本提携している米Ossia(オシア)社と共同で、離れた場所にあるモバイル、ウェアラブル、IoT 端末をワイヤレスで給電できる技術「Cota(コータ)」の実用化を目指し、ワイヤレス給電システムを開発したことを発表。米国ラスベガスで行われた「CES 2016」にて参考出展した。Cota は2.4GHz 帯の無線による電波電送方式により、理論値で最大10メートル範囲内での複数のデバイスを1ワットまで給電ができるという。受電する端末が動いていても給電が可能だ。受電側の端末にはレシーバーが必要になるが、小型な上に低予算で実装できるため、IoT デバイスに適しているとしている。

※画像はQualcomm社のWebサイトより https://www.qualcomm.com/invention/research/projects/wi-fi-evolution/80211ah

●KDDI(株) http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2015/12/22/besshi1515.html