Zenlogicホスティングが無料SSL証明書提供に踏み出す理由

 

SSL導入率100%のために他社に先がけての常時SSL対策

Zenlogicは、大容量・高速ネットワークと高いセキュリティレベルのもと、ファーストサーバ(株)がサービスを提供するレンタルサーバだ。中小企業を中心に導入実績を重ね、定評が高い。そしてこの春、利用企業が多数存在するZenlogicが新たに開始したのが、無料でSSL証明書を提供する取り組みである。

Check 01_SSLに対応していないとWebでビジネスができない!?

SSL化できていないWebサイトにユーザーがアクセスすると、ユーザー情報が悪意のある第三者に漏洩してしまう危険性がつきまとう。特に公衆無線LANサービスが普及した昨今、そのリスクは急激に高まるといわれている

確かに常時SSL時代という言葉は、Web業界内ではよく耳にする。大手検索エンジン会社によるWebサイトのSSL対応の推奨や、アプリケーションの通信にはSSL対応がデフォルトだという背景があるからだ。一方で、実際にSSL対応している運営者はけっして多くはない。ファーストサーバのレンタルサーバ利用者のSSL対応率は約11%。おそらく、他も似たような状況だろう。この状況の打開こそ、今回の目的だ。

Check 02_Zenlogicが対応する「DV SSL」とは何か?

SSLには3種類が存在。暗号化通信やドメイン名の使用権限については、どのSSLを選んでもしっかりと対応できる。だからこそ何かしらSSL化をして、ユーザーの通信状況対策をしておきたい。DV SSLが他のSSLともっとも違うのは、サイト運営元の実在性を認証していない点である

「いずれSSL対応は、業界標準になるでしょう。SSL対応できなければ、お客様のビジネスリスクになってしまう。ただ現状は普及していない。レンタルサーバ業界こそ率先してSSL対応の標準化に舵を切るべきではないか。この取り組みは、まさにその第一歩です」(企画担当・黒田克之氏)

 

Zenlogicで無料SSL証明書を利用するメリット

そこでZenlogicは、「Let's Encrypt(レッツ エンクリプト)」という無料のSSLサーバ証明書を取り扱うことにした。

Check 03_無料SSL取得の仕組み

Zenlogicが利用する証明書「Let's Encrypt」(レッツ エンクリプト)は、暗号化通信とドメイン名の使用権限を確認し、発行するDV SSLタイプの証明書だ。無料で発行できるほか、取得に関する作業や手間(認証期限の対応など)をZenlogicがすべて代行してくれる

「まずはDV SSL(ドメイン認証)で、永久に無料で証明書を取り扱う。さらに、より信頼性の高い認証局の認証で、と検討を重ねて選びました。Let's Encryptとは、SSLの普及を目指して起ち上げられたプロジェクトで、MozillaやAkamai、Ciscoをはじめ名だたる企業、組織がメジャースポンサーに連ねていますし、セキュアな技術を、誰にでも無料で提供するという彼らのオープンなスタンスは、弊社のポリシーにも近しい点も決め手でした」(黒田氏)

Let's Encryptの取得や運用を自前で行うコストを考えれば、無料で取得代行してくれるZenlogicのメリットは大きい。

DV SSLを利用しながら事業規模の拡大や環境の変化にあわせて、実在者証明を扱うOV SSLやEV SSLも視野に入れていけばいい。

 

安心してビジネスができるインターネット空間にしたい

現在はサービスの初期段階のため、便宜上、申し込みのあったZenlogic利用者から順に無料SSL取得に対応しているが、近い将来は、利用者全員が自動的にSSL対応できる体制を目指すと黒田氏は話す。そこには、SSL導入率100%を本気で目指す思いがある。

「本来、インターネットは自由で開かれた空間です。そんな空間に、セキュリティに対する恐怖ばかりを植えつけて、サイト運営者に法外な価格で対応を迫る恐怖ビジネスがはびこってはなりません。無料で暗号化通信(SSL対応)が標準化していくことが、誰に対しても平等な空間の中でお客様のビジネスに貢献できる環境になると考えています」(黒田氏)

Check 04_Zenlogicサーバとは?

手厚いサポート体制も含めて、月額2,970円(税抜/初期費用ゼロ)からのプランを用意。共有サーバ並みのリーズナブルな料金体系、専用サーバのような専用環境を持ちながら、クラウドサービスのような拡張性にも長けた、いいところどりをしたサーバとして、さまざまな企業や組織、団体から注目を集めている

トライアルで、 2週間無料スタートが可能

Zenlogic

ファーストサーバ(株)

開発部 事業開発グループ 課長

黒田克之氏

企画協力:ファーストサーバ株式会社

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