
SNS最大活用のポイントは「予算」と「権限」
「デジマラボ」は中村健太さんが属する(株)ビットエーが運用する、デジタルマーケティングをテーマとしたオウンドメディアだ。マーケティングオートメーションや人工知能といった最新のテーマを現場の視点から紹介するもので、今年4月にローンチしてわずか1カ月で、すでに10万PVを超える人気を博している。
プロデューサーの中村さんは、同メディアの企画立案者でもあるが、企画の発想からローンチまでにかけた時間はたったの2週間だったと振り返る。
「準備のための時間とお金があるなら、とにかくスタートしてしまったほうがいい。スタートすればユーザーの反応を見ることができますから。反応が悪かったら直し、良ければ追加投資をする。ユーザーとの距離が近いネットメディアでは、このやり方がいちばん合理的なんです」
中村さんの考え方は、ユーザーからの反応がさらに速い「SNS広告」の運用により色濃く現れている。「反応が良ければ追加投資」を徹底することで、デジマラボのSNSページは、すでに6,000人以上のフォロワーを獲得している。現場で運用を担当しているのが、デジマラボ編集長の飯野希さんだ。
「記事の内容はもちろんですが、広告にどれだけの金額をかけるか、どのタイミングで追加投資をするかといった点は、すべてこちらで判断しています。『1エンゲージメントあたり◯円程度』といった基準こそありますが、それよりもユーザーの反応を見て、どう動くかをその都度決めています。その根拠は…、勘としか言いようがないんですよね(笑)」
中村さんは、その「勘」が大事だと話す。
「ユーザーの反応には、データだけでは判断しきれないものがありますから。では、その勘をどう鍛えるか、というと、やはり現場の担当者に予算と権限を与え、さまざまな状況で判断を重ねてもらうしかないんですよ」
予算と権限は、SNS運用にスピード感をもたらすだけでなく、将来につながる知見をももたらすのだ。
