【コラム】世代差の「???」を理解するために

こんにちは! 大阪のちょっとやんちゃな八尾という地域にある社員35名の老舗石鹸屋で商品企画・広報を担当している峰松です。ひょんなことから毎号コラムを書かせてもらっています。

大阪に来てから、マーケティングの勉強会を始めました。同年代でブランドを立ち上げた経営者とブランドマネージャーの集まりで、勉強会と言っても日々の施策やビジョンの共有、参考になった本の紹介などを女子会ついでにやっているのですが、つい最近、大変ショッキングな出来事がありました。

女子高生や女子大生など比較的若い世代をターゲットにしたブランドを担当しているメンバーの1人である友人が、彼女たちの心をつかむ施策に四苦八苦しながら毎日を過ごしているそうです。その日、最近取り組み始めたといって教えてくれたのが、女子高生に絶大な人気を誇る「MixChannel」(通称ミクチャ)という動画コミュニティ。女子高生の2人に1人が使っており、1カ月に5億回も再生されているとか。

友人が最初に見せてくれたのが、女子高生2人組が音楽にあわせて踊る「ツインズ動画」。パラパラのような、AKB48の振り付けのような踊りなのですが、理解の範疇を超えていて、なんと形容して良いのかがわからず。なぜ彼女たちは踊っているのか…? この踊りは何というジャンルなのか…?

次に見せてくれたのは、「LOVE」カテゴリーに属するカップルのラブラブ動画です。「いやいやwww これはもう全然、まったく理解できないわ。え、これほんとに流行ってるの? 別れたらどうするの?」と、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいに…。気付けば現役高校生とは一回り近く年齢が離れてしまっており、彼女たちとわたしとの間には大きな世代の壁ができているという事実を突きつけられた瞬間でした。今年大流行したピコ太郎の「PPAP」も、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の恋動画も、このミクチャ世代がマネした動画が起爆剤となり、社会的ブームになったような気がしています。

これまで新しいSNSやサービスがリリースされれば、自分が属するコミュニティで流行して、自分もひとりのユーザーとして利用するのが自然でした。だからこそ、どういうコンテンツをつくればユーザーの興味・関心を惹くことができるかを、感覚的に把握できていたと思います。けれども、これからは積極的に新しい価値観に触れて、論理的に理解しなければ時代に置いていかれるぞと、身を引き締めたのでした。

MixChannel(ミックスチャンネル)は、スマートフォンで10秒の動画を撮影したり、編集できるアプリ。「人気動画」「ツインズ」「おもしろ」「LOVE」「顔出し」といったカテゴリがあり、どれも女子高生や女子大生などの若年層による投稿動画であふれています https://mixch.tv/

 

ナビゲーター:峰松加奈
新卒で外資系消費財メーカーに入社し、2015年夏より大阪の中小企業・木村石鹸工業(株)に転職。商品企画部門がなかったため、マーケティング室を立ち上げて自社ブランドの開発・育成に日々奮闘中。目標は、今までにない革新的なブランドを作って、「家事」の概念を変えること。木村石鹸ブログ:http://www.kimurasoap.co.jp/blog/ Twitter:@mnmtkn
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