
動画活用事例集
各社への共通アンケート
Q1:動画の制作予算
Q2:動画施策を行って得られた効果
Q3:更新頻度
Q4:動画の他メディアへの活用方法(Webサイト、SNSなど)
[採用]手づくり感あふれる採用動画で求人力アップ

人材不足が叫ばれる今、知名度の高くない中小企業の求人はますます深刻になっている。そうしたなか、大分県で自動車のコーティングを提供している(有)せれくとは、社員数12人の規模ながら採用動画を制作し、毎年、求人に成功している。
「採用動画を始めたのは2014年から。正直なところ、このエリアでこの規模の会社では、求人を出しても、そもそも応募がないことが大半です。でも採用動画を公開してから、応募してくれる人が出てくるようになりました」(代表・木元氏)
同社の採用動画は業務内容の説明から、現在働いているスタッフの声、インターンシップに参加した学生の感想などを必要以上に加工せずに公開しているのが特徴。大企業が制作する採用動画のようなかっこ良さはないかもしれないが、手づくり感にあふれており、会社の雰囲気や業務がしっかりと伝わってくる。また、動画によって、入社後のミスマッチも少なくなっているという。
「動画の段階で会社の雰囲気や業務内容がなんとなくわかってもらえているので、入社後に『思っていた仕事と違う』といったミスマッチが減りましたし、ある程度、弊社の雰囲気を理解している人しか応募してこないので、求人から採用のフローも非常に効率的だと思います」(木元氏)
採用動画と聞くと、大企業が制作するものというイメージもあるが、実は同社のように採用動画を制作することで、求人が増えたという中小企業の例は少なくない。ぜひ参考にしてほしい。
A1:社内制作のため0円
A2:求人への応募増加
A3:毎年1本(採用以外の動画は随時)
A4:Webサイトへの埋め込み、採用セミナーなどでの利用
[EC]写真と文字では表現できない“音”を動画で伝える

都内に27店舗、大阪に3店舗を構えるイケベ楽器。同店のYouTubeチャンネルは、専門知識を持ったスタッフによる商品紹介を中心に公開。大きな効果を上げている。
「楽器にとって一番大切な音が伝えられることが動画のメリット。近くに店舗がなく、ECのみで購入を検討されているお客様にとって動画は重要な判断材料になるので、非常に力を入れています」(同社・井川氏)
写真やテキストでは表現できない“音”を表現することで、商品選びをサポートしているのが成功の理由だろう。
A1:社内制作のため0円
A2:ECサイトでの売り上げ増加
A3:週に1本以上
A4:ECサイト、各種SNSでの公開
[認知向上]授業と講師の“見える化”で商圏外だった生徒も入塾

栃木県にある進学塾「コマキ進学塾」は、小規模の塾としては珍しく、動画を効果的に活用している。
「塾を選ぶのは保護者ですが、親が授業を受けるわけではないので、講師や授業の質が伝わりにくい。そこで他の塾との差別化のために動画を制作しました」(講師・小牧氏)。
動画では面接のコツや注意点など、受験に関するノウハウを中心に公開。すると、既存は商圏外だったエリアからも問い合わせや入塾があり、認知向上に大きく役立っている。
A1:社内制作のため0円
A2:問い合わせや生徒数の増加
A3:1週間に1本程度
A4:Twitterでの公開
[How to]動画を通じて、メーカーの声を直接届ける

靴クリームや靴用品の老舗メーカー、コロンブスは靴の手入れに関する動画を公開。How to動画を通じて、ブランドの認知向上に役立てている。
「弊社の規模では、CMなどの大規模なプロモーションは実施できません。そこで始めたのが動画でした。公開から数年経ちますが、再生数は今も伸びています」(同社・小高氏)
小売り店などを通じて商品を販売するメーカーの場合、ユーザーに情報を伝えられる機会は多くない。だが、動画を活用することで、低コストで、直接、情報を届けられるメリットは大きい。
A1:社内制作のため0円
A2:商品の認知向上、小売り店のサポート
A3:とくに決めていない
A4:Webサイトでの公開
[B to B]プロ向けのHow toで小売り店の利用を促進

ユリの普及のために設立されたリリープロモーション・ジャパンは、動画をBtoB向けの施策として活用。フラワーアレンジメントの方法や生産者の声などをアップしている。
「花びらが痛みやすかったり、最近のトレンドからやや外れていることもあって、ユリを扱う花屋さんが減っています。そこで、ユリを使ったアレンジメントなどを伝えることで、店頭に置いてもらえるのではと考えました」(広報担当・金藤氏)
現在は撮影に協力したショップに、動画を見たユーザーから注文が入るなどの効果をあげている。
A1:社内制作のため0円
A2:小売り店への問い合わせ増加
A3:週に1本程度
A4:Facebookでの公開、イベントや市場での利用