
【最新Facebook投稿術】読み手に届けるための「文章術」
わかりやすい文章にするコツは二つだけ
文章を書くうえでのコツというのは、二つしかないと考えています。一つは、文の「主語」と「述語」をきちんと一致させることです。
まず前提として、「文」というのは、基本的に句点(。)で終わる一文のこと、「文章」というのは、いくつかの文のまとまりを意味します。わかりにくい文は、一つの文の中に補足・修飾する言葉をたくさん入れてしまい、主語と述語がチグハグになっている場合が多いです。まずは主語と述語が明確になるよう、箇条書きをイメージして書いていきます。そして修飾語は必要最低限にして、書き足りないことを次の文で補充していくようにするだけで、わかりやすくなります。

二つ目のコツは、伝えたいことを先に書くということです。たとえば次の文で、「おはよう」にポイントを置く場合は、最初にもってきます。
文章を組み立てる際も同様です。つい時系列に出来事を書きがちですが、一番伝えたい内容を最後に書く必要はありません。たとえば下記では、「ライオンがカッコよかった」ことが一番伝えたいことであれば、それを最初に書きます。
こうすると「見ました」と書かなくても、状況をコンパクトに説明できます。このあとに、「なぜライオンがカッコよかったのか」などを書き加えていきます。
長い文章の場合は、「起承転結」などのブロックに分けることできます。その中で主題となるものがあれば、ブロックごと前にもってくるといいでしょう。起承転結の順に書いていく場合も、「起」や「承」など各ブロックの重要な部分を前にもってくるようにします。

「Why」を突き詰めると書くべきことが見えてくる
個人アカウントのSNSでは、投稿内容に悩む人は少ないと思います。「ここへ行ってきた」とか「これが美味しかった」という単純な報告でも、知り合いや共通の趣味を持つ間柄での投稿なので成り立つからです。
しかし企業アカウントでは、第三者にもきちんと伝わるよう、筋道を立てた説明が必要になります。よく説明要素として、5W1H(When:いつ、Where:どこで、Who:だれが、What:なにを、Why:なぜ、How:どのように)が必要だと言われますが、特にマーケティングにおいては「Why」を押さえておくことが重要でしょう。
ただ「よいものを売っています」と言っても、その商品やサービスにどんな魅力や価値があるのかが伝わらないと買ってもらえません。「なぜ自社でそれを開発しようと考えたのか」「なぜその商品やサービスがユーザーにとってよいのか」。そうした思いや理由づけを伝えていくことで、共感や納得をしてもらえるようになります。
これは文章技術というよりも思考術の話になりますが、文章が書けないという人は、技術的なことよりもそうしたWhyの部分が見えていない場合が多いように思います。Facebookページでもそこを意識して投稿していくと、ファンを増やしていけるのではないでしょうか。