
【コラム】「遠い宇宙」と「掌のスマホ」をつなぐライブ動画
今号のテーマが「動画」ということで、2018年1月8日に実施した「金井宇宙飛行士との交信イベント」についてご紹介します。
このイベントは、「はまぎん こども宇宙科学館」様との共催により、宇宙航空研究開発機構(JAXA)様のご協力を得て実現した企画です。イベントの目玉は、国際宇宙ステーションに昨年12月から滞在されている金井宣茂宇宙飛行士との交信です。さらには、「からあげクン」が星空に浮かび上がるプラネタリウムの上映に加えて、JAXA名誉教授である的川泰宣館長と広報ご担当の山方様、ローソン代表取締役社長の竹増貞信で宇宙について語るトークセッションを行うなど、遠い宇宙を身近に感じられる90分となりました。
イベント当日は多くの方が会場にお越しになりましたが、ライブ配信を行っていたため、たくさんの方々に視聴いただくことができました。動画配信は、ローソン公式の「LINE LIVE」「Periscope(Twitter)」「Facebook Live」「YouTube LIVE」で実施しました。ちなみに、ローソン公式LINEの「ともだち」は2,363万人、Twitterが260万人、Facebookは63万人、YouTubeは8,000人の方にご登録いただいています。
地上のWeb配信は、Candee様にサポートをお願いしました。限られた時間で度重なるロケハンに構成台本の作成、特に、ローソンの公式SNSを使用して配信することから、同時配信の方法についてSNS配信メンバーに丁寧にレクチャーをしていただくなど、事細かいケアをしていただきました。
ところで、SNS配信はローソンのプロモーション部に所属するエンジニア出身の岡崎が担当しています。どちらかというとネガティブ思考な岡崎は、「この大舞台に失敗は許されない」と、配信当日はさらにネガティブになっていて…。ミスしないようにと細心の注意を払いながら、イベントの初めから終わりまで、ずっとひとりでブツブツとなにかを言っていました(笑)。
ライブ配信中はなにが起こるかもわからず、チームのメンバーが各メディアの様子をひたすらにウォッチ。私自身も正しく配信されているかどうかが気が気でなく、金井宇宙飛行士の声が聞こえた瞬間には、思わず涙が溢れてしまいました。
イベント会場でリアルに参加した人数は数百名でしたが、結果、ライブ配信では合計400万人以上の視聴者にご覧になっていただきました。マスメディアでもない、ニュースメディアでもない、一企業のオウンドメディアでもこんなに多くの方々に届けることができるのだと、感慨深い思いに打たれます。
視聴者から、宇宙にいる金井宇宙飛行士の姿を「身近に感じた!」と言っていただき、遠い遠い宇宙を掌のスマホで体感できてしまうWeb動画の可能性って本当にすごい! と改めて感じています。ご興味をもっていただいた方は、アーカイブ動画でぜひご覧いただけるとうれしいです!




- ナビゲーター:白井明子
- (株)ローソン マーケティング本部 シニアマネジャー デジタルドリブンな取組の推進を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/