CMSのトレンドを読み解く3つのキーワード!

KEY WORD(1)「MAツール連携」

Webマーケティングは、サイトの作成だけで完結しません。近年はオンライン広告やメール、SNSなどのキャンペーンやパーソナライズ、顧客育成のためのCRM連携やレポーティング機能などマーケティング作業全般を自動化する「マーケティングオートメーション(MA)」の導入がエンタープライズを中心に進められています。この中には「HubSpot」のように、ツール内部にCMS機能を持つもの、あるいは「Marketo」のように既存のCMSと連携させて使うものがあります。また、それよりも比較的小規模向けな「Mautic」や「SATORI」などのMAツールもCMS連携機能を備えています。

MA
中規模・エンタープライズ向けMAツールとして知られる「Marketo」は2018年9月にアドビ システムズに買収されました。コンテンツ制作に高度なマーケティングテクノロジーが融合する動きが加速するものと考えられます https://jp.marketo.com

KEY WORD(2)「WebCMSサービス」

オープンソース型のCMSで構築するのは技術的に不安が残るものの、小規模・低予算でビジネスWebサイトを構築したいというニーズも根強くあります。その場合、パッケージソフトのCMSやクラウドにインストールされたCMSの機能を共用するマネージドサービス型のCMSとも異なる選択肢として、Webサービスとして提供されているCMSという方法もあります。例えば、「MovableType」というCMSでは、「MovavbleType.net」というWebサービスを提供しています。こちらはテンプレートを自社用にカスタマイズできる柔軟性を残しつつ、サーバ管理などの作業を伴わず利用できます。

WebCMS
MovavbleType.netはプロプランで月額7,500円で25ユーザ、25ブログまで利用できます。小規模サイトの運営であればこれで十分というケースも多いのではないでしょうか  https://movabletype.net/

KEY WORD(3)「静的サイトジェネレータ」

CMSにはHTMLファイルを生成してサーバにアップする「静的CMS」と、HTTPリクエストに応じてデータベースからHTMLを生成する「動的CMS」があります。現在は動的CMSが主流となっていますが、最近になって静的サイトを手軽に構築できる「静的サイトジェネレータ(Static Site Generator)」に注目が集まっています。代表的なものとしては「Hugo」「Hexo」があり、テンプレートを作成しておくことでMarkdownファイルなどからWebページをコマンドだけで生成できます。手軽で高速な半面、リアルタイムの更新や複数人での管理には適していないという特徴もあります。

Googleトレンドでは「CMS」の人気度は横ばいないしダウントレンド気味ですが「Static Site Generator」の検索数は伸びています

Text:栗原亮

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