【制作会社インタビュー:株式会社ニード】いつでも気軽に、相談したくなる存在でありたい

株式会社ニード
https://nide.jp
〒 104-0051 東京都中央区佃1-9-11
TEL 03-6910-1503
デザインを軸に、オンライン・オフラインの施策に対応する
ニードは、東京都中央区に拠点を置く、2025年で19期を迎えるクリエイティブエージェンシーです。2000年代からWeb業界を支え続ける同社は、大小の規模を問わずWebサイト案件を手がけるプロダクションとしての一面を持つだけでなく、クラフトビールの通信販売(EC事業)や飲食店「anata(アナタ)」の経営など自社事業にも10年以上携わり続けています。2024年には、ASEAN(東南アジア諸国連合)での新たな拠点づくりにも着手。ベトナムに子会社「vinanide(ヴィナニード)」を設立し、現地スタッフとともに、ベトナム進出を目指す国内企業のビジネス支援も行っています。また、同社代表取締役の飯島理さんは企業研修や社会人向けのデザイン講習を定期的に手がけるだけでなく、10年近く昭和女子大学でデザイン講師として教鞭もふるっています。
こうした多様で幅広い事業展開を支え、対外的に長く信頼を醸成し続ける背景には、「創業以来大切にしている“デザインの重要性”を起点にしたクライアントの課題発掘とクリエイティブ(成果物)の提供があります」と話します。
「BtoB、BtoCに限らず、強く意識しているのが、“エンドユーザーのための成果物を提供する”という視点です。この視点に基づき、“クライアントが抱える悩みの本質は何か?”を探り、予算や納期など限られた条件も勘案し解決策を見出すこと(=誰もが納得できるクリエイティブを提供すること)がニードの基本スタンスです」(代表取締役・飯島理さん)
クライアントに対しては、ヒアリングや定期的なミーティングを通じて、密なコミュニケーションを心がけています。
「相手を尊重しながら“よく知ること”を怠らないのがニードの強みです。クライアントが気づけなかったことを察知して提案に生かすことを常に意識しています」(プロデューサー・山岸麗菜さん)
クライアントが頼りにしたくなるニードの制作体制
日頃の実務の場面に基づき、ニードをさらに解き明かしていくと、「仕事の進め方で、とりわけ意識していることが3つあります」(飯島さん)と語ります。
まず1点目が「言われた通りにつくらない」です。「もちろん、言うことを聞かないという意味ではありません(笑)。例えば、依頼内容がWebサイト制作だったとして、それが最適な解決策ではないかもしれません。そこでニードでは、根拠や裏づけとともに“別のアプローチがいいのでは?”と伝えることがあります。クライアントが抱える悩みごとを深く探り、根本的な解決こそを大切にしたいからです」(飯島さん)
2点目は、相談しやすい関係性づくりです。特に依頼慣れしていない人ほど、相談すること自体に大きなハードルを感じるケースがあるなか、ニードでは「規模の大小を気にせず、ちょっとしたことでも気軽に問い合わせてほしい」と考えています。
「困っていることはたくさんあるのに、うまく言語化して整理できていない場合がありますよね? そのとき、ニードを思い浮かべてほしいのです。私たちは率直に、人とのコミュニケーションが大好きな会社です。また、受託案件だけでなく自社事業を通じて、ビジネスを展開する難しさも私たちなりに骨身に沁みています。だからこそ、そこで得られた知見を多くの皆さんに還元したいのです」(飯島さん)
3点目は、クライアントの想像を超えたアウトプットを提供することです。
「例えば、自発的に複数のデザインカンプを出して、より具体的にクライアントが検討しやすい場面をつくったりします。事前に伝えてもらっていなくても、実は相手側で抱えている悩みをニード側で察知することを心がけています。クライアントの感触として、『気づいていなかったことが見つかった』『ニードと一緒に解決できた』となってもらいたいのです」(プロデューサー・栗谷一平さん)
クライアントに寄り添うモノづくり「知って、考えて、つくる」とは?
ニードがクライアントと向き合うなかで、一貫しているのが、「知って、考えて、つくる」という姿勢です。
「クライアントのビジネスをきちんと理解してこそ、相手の悩みの本質を見極めた、成果につながるデザインを生み出せます。ビジネスの状況や構造を“知って”、どのように利益をもたらし、どういったブランディングであるかを“考えて”、デザインの力で新たな価値を“つくる”ことを目指して、活動しています」(飯島さん)

大学での講師や企業向けデザイン研修など積極的なデザインと向き合う活動
代表の飯島さんは、昭和女子大学環境デザイン学科アートディレクター論の常勤講師として約10年携わるほか(2025年度も担当)、企業向けの社内研修でも定期的に講師を務めています。
「対外的だけでなく、社内でも定期的にデザインチームが集まり勉強会を開きます。多くの制作会社も行っているかもしれませんが、デザインを大切にする会社として、座学も含めてしっかりと学び続けながら実践することを大切にしています」(飯島さん)

Text:遠藤義浩 Photo:五味茂雄 企画協力:株式会社ニード
※本記事は株式会社ニードとのタイアップです。