快適な操作体験を提供し、長期運用を支援するCMSプラットフォーム「Movable Type 9」出荷開始

CMS(コンテンツ管理システム)および関連サービス大手のシックス・アパート株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:平田 大治)は本日、CMSプラットフォーム Movable Type のメジャーバージョンアップとなる「Movable Type 9(ムーバブル・タイプ ナイン)」のソフトウェア版の出荷、ならびにクラウド版の提供を開始しました。AMI版は、本日中にAWS Marketplaceにて提供開始予定です。

Movable Type は、2001年10月に米国サンフランシスコでリリースして以来、進化を続けてきたCMSプラットフォームです。低価格から導入可能な商用CMSとして小規模なサイトから、大企業や官公庁、大学などの大規模サイト向けエンタープライズソリューションまで展開し、幅広いユーザー層に支持されています。

商用パッケージ型CMSとして、2015年度から10年連続して国内導入シェア(数量ベース)で第一位(※)となっています。
※富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場』2016年版〜2025年版(2015年〜2024年度実績、シェア割合は2024年度のデータを引用)より

目次

さらに使い続けられるCMSへ進化

Movable Type 8 は、「使い続けられるCMS」としてリリースサイクルとアップデートポリシーを明確化し、計画的なアップデートを実施してきました。これによりお客様は運用コストを計画しやすくなり、特に年度予算での管理が求められる官公庁や教育機関、企業などから高い評価をいただいています。

Movable Type 9 もこれを継承した上で、さらにLTS(ロングタームサポート)版のサポート期間を最長4年間に延長し、より長期的で安定したウェブサイト運用を支援します。

加えて、日常的な運用をより快適にするため、ユーザーインターフェースとエディタを刷新しました。ダッシュボードウィジェットでサイト運営チーム間での情報共有を行いやすく支援、リッチテキストエディタを Tiptap ベースに変更して操作性と拡張性を向上、CommonMark や GitHub Flavored Markdown への対応、画像挿入ウィンドウの改善など、サイト運営者の作業効率を高める機能を多数追加しています。

また、新たに Movable Type 9 のデフォルトテーマとなる「Eigerwand」を追加しました。

Movable Type 9 の新機能

管理画面のユーザーインターフェースの改善

Movable Type 8 のインターフェースをベースに、主要な機能に素早くアクセスできるように改善しました。

ヘッダーメニューから検索、サイト一覧、システム設定に素早くアクセス

コンテンツデータや記事などの各種検索・サイト一覧表示・システム設定・ユーザー設定に素早くアクセスできる「ヘッダーメニュー」を追加しました。サイト一覧のボタンを使うと、ダッシュボードに戻る手間なく、すぐに他のサイトに切り替えられます。

ダッシュボードに戻らず、ヘッダーメニューからサイト一覧を表示
ヘッダーメニューから、コンテンツデータなどサイト内のさまざまな情報を検索

コンテンツの新規作成を素早くスタート、左サイドバーを折りたたんで編集エリアを確保

「新規作成」「再構築」「サイトを見る」のボタンを左サイドバーの上部に並べました。「新規作成」ボタンから、コンテンツデータ・記事・ウェブページの中から作成するコンテンツの種類を選択できます。左サイドバーは、コンテンツ編集を行なう中央のスペースをより広く確保できるように折りたためます。

新規作成ボタンと、< ボタンで折りたためるようになった左サイドバー

Movable Type 9 の新しいユーザーインターフェースはスマートフォンのブラウザからも快適に操作できます。

画像左:サイドバーを表示、画像右:検索機能を表示

ダッシュボードウィジェット機能を追加

ユーザーダッシュボード(ログイン直後に表示)と各サイトのダッシュボードに任意の情報を表示できる「ダッシュボードウィジェット」機能を追加しました。

サイト管理者から運用担当者へのお知らせや、マニュアルやよく使うサイトへのリンクなどを掲載できます。また、HTML や MTタグを使ってウィジェットを作成できるため、テキスト情報だけでなく、「最近アップロードされた画像」などを表示することも可能です。

サイトダッシュボードに「お知らせ」や「編集ルール」、「最近アップロードされた画像」などのウィジェットを表示

リッチテキストエディタを刷新

リッチテキストエディタを Tiptap ベースに変更し、操作性と拡張性が向上しました。ツールバーに表示するボタンのカスタマイズが可能になり、それぞれのサイトに適した編集画面を用意できます。

表示する装飾などのボタンをサイトごとにカスタマイズ

システムの設定メニューに新しく追加された「リッチテキストエディタ」メニューから、次のような設定が行えます。

  • ツールバーに表示するボタンの選択とドラッグ&ドロップによる並び替え
  • 見出しと段落のパターンの選択とドラッグ&ドロップによる並び替え
  • 文字色と背景色の選択肢をカスタマイズ
  • oEmbedによる埋込時のパラメーター(最大の幅と高さ)のデフォルト値を設定
システム設定から、エディタに表示するボタンを編集

さまざまな貼り付け形式をサポート

コンテンツの編集画面でURLを貼り付ける際に、次の形式から選択できます。

  • テキストとして貼り付け
  • HTMLとして貼り付け
  • リンクとして貼り付け
  • oEmbedで貼り付け
  • ページのOGPのデータからカード形式で貼り付け
  • ページのOGPのデータからインラインリンクで貼り付け
  • Markdownを変換して貼り付け
URLを貼り付けると自動判別して、カード形式に変換

CommonMark と GitHub Flavored Markdown に対応

記事・ウェブページ・コンテンツタイプを入力する際のテキストフォーマットに、「CommonMark」と「GitHub Flavored Markdown」を追加しました。共通仕様に基づいた Markdown 記法に加えて、テーブル、タスクリスト、取り消し線などの GitHub 拡張記法も利用可能です。

[フォーマット] に、CommonMark と GitHub Flavored Markdown を追加

画像挿入ウィンドウの操作性を向上

画像挿入ウィンドウのユーザーインターフェースを改善し、より少ない操作で画像を追加できるようになりました。画像一覧をサムネイルで表示し、代替テキストやキャプションも挿入時に設定可能です。

視覚的に選びやすくなり、代替テキストとキャプションの設定が可能になった画像挿入ウィンドウ
右上の「オプション」ボタンからアップロードに関するオプションを設定可能

新しいデフォルトテーマ「Eigerwand」を追加

Movable Type 9 でデフォルトテーマとなる新しいテーマ「Eigerwand」を追加しました。既存のテーマ「Eiger」をベースに、HTML構造やナビゲーションを見直しています。

新テーマ「Eigerwand」

Movable Type 9 の新たなプロダクト・ライフサイクルポリシー

Movable Type 9 では、より長期的で安定したサイト運用を支援するため、プロダクト・ライフサイクルポリシーを改定します。これまでよりもさらに長くLTS(Long-Term Support、長期サポート)版を利用でき、ソフトウェア版も定期的にバグフィックスのパッチバージョンを利用できるようになります。

Movable Type 9 リリース以降の、プロダクト・ライフサイクル

リリースサイクルとサポート期間の変更

  • リリースサイクルを3カ月ごとから4カ月ごとに変更します(1月末/5月末/9月末を予定)
  • Movable Type 9 リリース1年後のバージョンがLTS(Long-Term Support)となり、以降、LTS版は2年ごとのリリースとなります
  • Movable Type 9 のLTS版は、GA(正式版リリース日)からEOS(製品販売終了日)までの2年間の後、EOM(メンテナンス終了日)までテクニカルサポートとバグフィックス、セキュリティアップデートを1年、その後セキュリティアップデートのみ1年提供します。最長4年間の利用が可能です
  • LTS版も、4カ月に1度のバグフィックスのパッチバージョンをリリースします
  • 非LTS版にも1年間のセキュリティアップデート提供期間があります

※Movable Type 8.8.x はEOLまで3年の予定でしたが、セキュリティサポートを1年延長して最長4年間ご利用いただけます。

Movable Type 9 の製品ラインナップと価格

Movable Type 9 は、サイトの規模や機能要件に合わせて選べる複数の製品を用意しています。Movable Type 9 は、Movable Type 8 と同じライセンス体系を継続し、各製品の価格変更はありません。

なお、エンタープライズ向け機能強化版の Movable Type Premium(フューチャースピリッツ社開発)ソフトウェア版およびクラウド版の Movable Type 9 対応は、2025年11月26日を予定しています。

Movable Type 9 の新機能やアップデート方法などの詳細については、Movable Type ニュースをご参照ください。

Movable Type 9 の提供を開始

価格改定およびプラン体系の変更に関するお知らせ

記載の価格は2025年10月22日時点のものです。2026年4月1日より、Movable Type ソフトウェア版の価格改定および Movable Type クラウド版の価格改定とプラン体系変更を予定しています。詳細はニュースをご参照ください。

Movable Type ソフトウェア版/クラウド版およびセット販売製品における価格改定のお知らせ

シックス・アパートは、安心して利用し続けられるウェブサイト構築・運用のためのCMSプラットフォームを提供していきます。

シックス・アパート株式会社について

シックス・アパート株式会社は、全国300以上の加盟を誇るパートナー制度「ProNet」加盟の企業や個人事業者を通じ、個人から法人まで幅広いCMSソリューションを提供しています。

個人のブログから大規模なコーポレートサイトまで、さまざまなシーンでのウェブサイト構築・運営・管理を支援するCMSプラットフォーム「Movable Type」、多彩な機能を有しメンテナンスフリーで利用できるSaaS型本格CMS「MovableType.net」、みんなで使えるブログサービス「Lekumo ブログ」を提供しています。

また、従業員一人ひとりが自分に合った形で働くことができる柔軟な働き方「SAWS(Six Apart らしい Working Style)」を実践しています。この取り組みを評価いただき、総務省が主催する令和元年度「テレワーク先駆者百選 総務大臣賞」、東京都が主催する令和元年度「スムーズビズ推進大賞」、厚生労働省が主催する令和二年度「テレワーク推進企業等厚生労働大臣表彰(輝くテレワーク賞)」に選出されました。

詳しい情報は、https://www.sixapart.jp/ をご覧ください。

※本記事はシックス・アパート株式会社のプレスリリースを元に作成しています。
※Six Apart、Movable Type、Lekumo、SAWS は、シックス・アパート株式会社の登録商標です。本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。

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