
Webサイト制作前の検討事項❶|持ち家型と賃貸型
Webサイトは、その仕様や契約条件によってはリニューアルが難しい場合があります。特に制作会社になんらかの月額費用を支払っている場合は、契約に含まれる内容や解約時のデータの扱いを確認しましょう。
目次
「持ち家」型の特長
引っ越しも改装も自由

Webサイトを制作するにあたって注意したいのが、Webサイトの実質的な所有権が誰にあるのか、という点です。「自社サイトなんだから、所有権は自社にあるでしょ?」と思われるかもしれませんが、実は実質的にそうでないケースが意外とあります。
制作時に明言されることは少ないですが、Webサイトには「持ち家」型と「賃貸」型があるとイメージしてください。いずれにしても土地にあたるサーバは(ほとんどの場合は)借地になりますが、持ち家型は上物であるWebサイトは自社のものになります。そのため、改装も自由ですし、サーバの乗り換えが必要になった場合も移設が可能です。
一方「賃貸」型は、利用料を払って部屋を借りるイメージです。そのため、利用契約を解除すると、Webサイトの表示はもちろん、使用していた機能(ブログ機能や予約機能)も使用できなくなり、また、それまでに更新したブログ記事や商品情報等のデータも削除されてしまいます。ECプラットフォームやホームページ作成サービスを利用している場合は、基本的にこの賃貸型になります。
「賃貸」型の契約内容はまちまち
サイトが消えないように注意しよう

サービスや制作会社によっては、仕様や契約上、サーバやサイトデータを自社で保有できない場合があります。解約後のデータの扱いもまちまちなので、解約の「前」に、確認しましょう
怖いのは、外形上は「持ち家」であるにも関わらず、制作会社との契約で「賃貸」のようになっている場合です。制作会社とのサイト管理契約を解約した場合、Webサイトやデータの引き渡しは認められず、そのまま削除される契約になっていることがあります。
ECサイトなど、パッと見て「賃貸」型とわかる場合は、制作会社主導で事前準備もできるのですが、契約による制限の場合は、発注者自身が把握していないと、発覚が遅れてトラブルになるケースが多いです。特にWordPressを利用している場合、これまで投稿してきたブログ記事などのデータが消えてしまうこともあるため、サービス解約後のデータの扱いがどうなるのかは要注意です。
また、賃貸型の場合、サイトリニューアル計画に伴って、旧サイトの契約を解約するタイミングも要注意です。サイト制作は時間がかかるため、勇み足で契約解除してしまうと、新サイトの公開が間に合わずに旧サイトがなくなってしまったり、メールが使えなくなるケースがあります。解約は、リニューアル担当の制作会社の指示を待って行いましょう。