MA、DMP、Web接客の最新シェアは?

今回ジェネシスコミュニケーションの田代さんに、MA、DMP、Web接客の製品シェアを見てもらったうえで、各ツールの選び方に関するコメントをもらいました。同社には本誌2019年12月号にて「CX向上のためのデータ活用」というテーマで取材し、マーケティングテクノロジーの利活用についても詳しく話していただいています。

 

MAはPardotがトップ

Salesforce社の「Pardot」がトップなのは、SFAとの連携面が重視された結果と見れます。連携のしやすさを重視するか、MA単独で運用するかが選択肢の分かれ目。無料や安価な「BowNOW」や「リストファインダー」は、トライアル的にスタートしてみようと考えている企業も多いのでは。B2BでもB2Cでも、メールアドレスの取得からメール配信まで、コンテンツを通じたシナリオをつくり続ける認識で導入することが成功への鍵です。予算措置としては、導入費用だけでなく、コンテンツの企画制作予算を確保しておくことが良策となるでしょう。

出典 :「 DataSign Webサービス調査レポート 2020.2」を基に編集部にて制作。同レポートでは、株式会社DataSignが、Webサイト約18万件を対象にクローリング方式で調査を実施した。 https://datasign.jp/blog/datasign-report-docodoco-20200229/

DMPはIntimate Mergerがトップ

広告連動重視なら「Intimate Merger」のようなパブリックDMP、自社データ連動重視なら「トレジャーデータ」のようなプライベートDMPを採用することが多いはず。パブリックDMPでは、現在出稿している広告媒体はカバーできているか、広告配信先の豊富さ、広告連携の容易さが選ぶ際に重要です。プライベートDMPでは、CRM的な活用(顧客を特定)になることが多く、レコメンドエンジンや他コミュニケーションツールとの連携の有無や容易さ、連携できる外部システムの豊富さ、システム連携の容易さが運用面で大事になります。

出典 :「 DataSign Webサービス調査レポート 2020.2」を基に編集部にて制作。同レポートでは、株式会社DataSignが、Webサイト約18万件を対象にクローリング方式で調査を実施した。 https://datasign.jp/blog/datasign-report-docodoco-20200229/

Web接客はKARTEがトップ

チャットやポップアップがメイン機能であるものから、総合的な機能を有するものまで混在しているため、機能の理解は重要。サイトの特性(ECなど)に特化したツールも存在します。サイト内の重要コンテンツへの誘導や訴求、閲覧サポートといった使い方が中心であれば、cookieとメールアドレスの取得が必要なMAより、cookieだけで機能できるWeb接客ツールは使いやすいです。顧客セグメントやリアルタイム性を求めると高機能になる傾向があるほか、外部連携やデータ連携を利用する場合、データ量が多くなるため、課金形態もチェックしておきたいですね。

出典 :「 DataSign Webサービス調査レポート 2020.2」を基に編集部にて制作。同レポートでは、株式会社DataSignが、Webサイト約18万件を対象にクローリング方式で調査を実施した。 https://datasign.jp/blog/datasign-report-docodoco-20200229/

 

教えてくれたのは…田代靖和さん
(株)ジェネシスコミュニケーション コミュニケーションデザイン部 部長
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