ボートレース場でアート鑑賞とランチを

日本で唯一、ボートレース場の中にある異色の美術館「江戸川アートミュージアム」。一日限定10名のアートツアー(女性ガイドによるガイド付き)を予約した人だけが楽しめる“シークレットミュージアム”だ。独自の手法で平面の金魚に命を吹きこむ金魚絵師・深堀隆介、驚愕の極小オブジェと光によってスコープ作品をつくりだす桑原弘明、一枚の紙から本物と見紛うほどリアルな昆虫を創りだす小林和史(今月のツクルヒトに登場!)、「ピクセル・モンタージュ」で知られる市川健治、驚異的に複雑な作品を生み出す折紙創作家・神谷哲史らの、誰もが見て驚く作品や噂に聞く幻の作品の数々が展示されている。ここでしか見ることのできないボーダーレスなラインナップは、いわゆる美術館や現代アートギャラリーとは一線を画す。もともと、ボートレース場に新しいファンや女性客を取り込むために設立されたものだが、最近では女性ボートレーサー人気も高まっており(“ボートニャー”がダンスバトルを繰りひろげる謎のCMも話題に)、いずれも一見の価値あり。ツアー後は専用の特別席でレース観戦を。

●開館日時:ボートレース江戸川開催日の10:15スタート(食事も含めて3時間程度)/料金:1,500円(入場料、食事代含む)/完全予約制(希望日の3日前まで)http://www.edogawa-art.jp/

深堀隆介《一粒の麦が地に落ちて死ねば》 躍動感いっぱいに生き生きと泳ぐ樹脂に描かれた驚異の金魚たち

 

桑原弘明《メランコリア》 スコープと呼ばれる手のひらに乗るほど小さな真鍮の小箱(左)を覗き込み、外側にある窓の一つから光を注ぐと、驚くほどの拡がりと奥行きを持った不思議な部屋が現れる(右)。各窓から光をあてる度にその部屋はさまざまに表情を変えていく
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