
動画施策10のヒント[10]感覚的な議論に流されない方法●特集「動画マーケティング」
目的と手法が一致することで大きな成果につながる動画マーケティング。Webサイトの在り方がさまざまであるように、動画にも唯一の正解というものはない。しかし現実に、テキストや静止画だけでは届かなかったところや、より直感的に、深いところへメッセージを届けられるポテンシャルを、多くの人が体験しているはずだ。
そういった体験は言語化して他人に伝えにくいだけに、施策として検討する際には「なんかダサい」「もっとカッコ良く」といった趣味的・感覚的な議論に陥りがちである。それに対して、Web担当者や制作者は目的やターゲットをきっちり示すとともに、方法論が適切であることを裏付けられるだけの理論武装をしておく必要があるだろう。
スマートフォンとSNSの普及により、動画がコミュニケーションツールとなった。人が見たいもの、喜んでもらえるものを提供できれば、素直にその反応を得られる環境は、枠を買って言いたいことを伝えるテレビCMの世界とは生態系が異なる。どんなコミュニケーションのために、何を用いてどんなメッセージを伝えるべきか。マーケティングの基本を見直し、新しい環境に適応する能力を育て、使いこなしていこう。