【コラム】想いを伝える「担当者の絵コンテ」

現在ローソンでは、LINE LIVE、AbemaTV、niconico、Twitter(Periscope)、Facebook、Instagram、YouTubeなど、各種メディアで商品やサービスの動画を制作/配信しています。まずは、C CHANNELさんに毎月4本の動画を制作してもらい、それらを上記媒体に転載。各SNSも動画投稿へ最適化を行っており、仕様などのアップデート頻度が高いので付いていくのも精一杯です。

コンビニエンスストアではさまざまなサービスを扱っているため、動画の内容も「クリスマスケーキ」「電子マネーの支払い方」「コピー機」「銀聯カード」など内容が多岐にわたります。また、SNSでお客様向けに制作したものも、ローソン店舗内配信用やクルーさん(パート・アルバイトさん)用、社員用に加工して配信することもあります。

かくいう私も動画制作の経験がなかったので、自由大学の「魅せる!映像学」という講座に参加しました。自ら絵コンテを描いてから撮影、その後Adobe Premiere Pro CC2015で編集して3分の動画を制作したのですが、出来上がった動画は惨憺たるもの…(涙)。ちなみに、スタジオジブリ作品にまつわる「聖地巡礼動画(聖蹟桜ヶ丘とか狭山丘陵)」の制作のため、休日を利用してあちこちで撮影し、夜遅くまで編集するなど手塩にかけて育てた動画です。講評ではいろいろ厳しいコメントやアドバイスをいただき、「動画をつくるのってこんなに大変なんだな~」と痛感したばかりです。

そんなプチ監督デビュー経験もあり、動画制作のポイントは「想いのある人」が一度アウトプットのイメージを紙に描いてみるのがいいのかも、と思うに至りました。商品を開発した本人の想いがもっとも強く、その想いを動画に落とし込むのが大事なのでは、とも考えています。そこで担当者に絵コンテを描いてみてくださいとお願いしてみても「絵が下手で」「口頭ではダメですか」と断られることもしばしば。けれども、できる限り自身の手で描いてもらうようにしています。もちろん描いてもらったイメージをそのまま使うのではなく、そのイメージをもとにしてディスカッションで改善し、プロの方が見せ方を工夫してくれることで動画は完成していくのです。

最近ではスマホで動画を撮ったり見たりするのが当たり前になっているので、思わぬ映像の才能&クリエイティブ魂を発揮してくれる担当者もいます(笑)。写真は、先日制作した「ウチカフェスイーツDIY」の動画と制作風景です。絵コンテは広告販促の井上さんによるもので、リボンを巻いたスプーンをテーブルに添える案も彼女が考えてくれました。

今後も「動画」を想い強く、フットワーク軽く制作していきたいと思います。

実際に動画を制作した際の絵コンテ(写真左上)と、作業風景(左)。口頭によるオリエンが担当者によりバラバラなことを考えると、絵コンテをMD(商品開発担当者)、広告販促、サービス部、エンタメ部など、それぞれの担当者に自筆してもらうことでよりよい動画が制作できるのだと思います 「ウチカフェスイーツ動画

 

ナビゲーター:白井明子
(株)ローソン デジタルプラットフォーム部マネジャー。デジタルプラットフォームを用いた施策の構築と企画を担当。「Web人大賞」、日経ウーマン「ウーマン・オブ・ザ・イヤー準大賞」受賞。ACC新事業検討委員会委員、法政大学イノベーションマネジメント研究センター客員研究員。http://www.lawson.co.jp/
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