Instagram/LINE/MixChannelでの動画広告アピールテク

Instagram動画広告はクリエイティブの質が重要

ビジュアル重視のSNSの特性を理解した動画投稿を

ブランディングに効果を発揮するInstagram動画広告(1)

タイムライン上では基本的に無音で自動再生される。そのため、テロップもデザインするなどの工夫が求められる

ブランディングに効果を発揮するInstagram動画広告(2)

広告管理はFacebookに準拠 広告の動画尺は最大60秒という違いはあるが、Facebookの広告マネージャやパワーマネージャを通してInstagramに広告を配信できる。ただし、ループ再生のため再生回数データ程度しか取得できない

スマートフォン向けの写真共有アプリとしてスタートしたInstagramは、動画や写真を共有するSNSとして発展し、現在急速にユーザー数を伸ばしている。さらに運営がFacebookに移行したことで広告投稿の仕組みも整い、動画広告を展開する新たなプラットフォームとしても注目を集めている。

双方向のコミュニケーションや情報の拡散を得意とするほかのSNSと異なり、“ビジュアルを重視する”という独自の世界観があるのがInstagramの大きな特徴で、高いクオリティの写真や動画を好む20~30代女性から支持されている。

動画の手法に関して言えば、微速度撮影によるタイムラプス動画や画像の一部だけを動かすシネマグラフなどアート的なアプローチが用いられることも多い。こうしたメディア特性から、単なる宣伝告知ではなくInstagram運用をブランディングの一環として位置付けている企業が多いのもうなずける。

ただし、通常の投稿はフォロワーにしか届かないほか、いいねやコメント機能はあるがシェア機能がないなど拡散力は高くない。そのため、ハッシュタグの活用や「おすすめ動画」、動画広告の運用などで新規ファンを獲得する施策が求められる。動画広告の場合は、サイト誘導やアプリインストールなどのCTAを設置できるので忘れずに設置しよう。

SNS担当者は、まず人気のアカウントや競合のアカウントをフォローして、自分のタイムラインにどのような投稿や広告が流れてくるのか、その世界観を正しく認識しておきたい。

 

LINE動画広告はブランディングに強い

テレビCMが届きにくい若年層にリーチできる

動画はLINEのタイムラインで自動再生される。動画の仕様は最大60秒、縦横比は16:9の横長のみとなっている

コミュニケーションツールとして国内で圧倒的なシェアを誇るLINEは、2016年6月より運用型広告を開始した。これにより、1,000万円以上が必要だった公式アカウントを開設しなくても、自社アカウントがあればユーザーのタイムラインに動画広告を配信できるようになった。配信費用は100万円~と、以前に比べて手の届きやすい価格設定となっている。

ユーザーは幅広い年齢層に利用されており、女性がやや多め。テレビCMではリーチしにくくなった若年層に対してアプローチできるのも強みのひとつと言えるだろう。コンテンツの配信をプッシュ通知できるのも利点だ。

なお、動画視聴の完了数はカウントできるが、詳細な分析はできない。今後の充実を期待したい。

 

MixChannelで女子中高生にアピール

最先端の流行がここから生まれる!?

広告枠は運用型は用意されておらず、通常の予約型のみ(予算の目安200万~)。Web広告出稿と考え方は共通なので馴染みがある担当者も多いだろう

10代の若年層から圧倒的な支持を得ている動画コミュニティアプリが「MixChannel(ミックスチャンネル、愛称:ミクチャ)」だ。気軽に動画を作成できる環境を用意しているが、カテゴリごとに投稿者がファンやLike数を獲得する仕組みのため、アイデアや工夫に富む動画も多い。ユーザーのエンゲージメントも高いため、インフィード動画広告は音声ありで視聴されやすい。

ユーザー層は女性が8割以上、多くのファンを集めた投稿者は憧れの対象となり、流行の発信基地としての機能も果たしている。独特な文化圏のため、広告配信も一般向けとは違う見せ方をすることで効果が上がるとされ、学校を舞台としたクリエイティブや中高生にも手が届きそうな金額訴求や割引キャンペーンなどが反応が良好な傾向にあるという。

 

教えてくれたのは… 瀧良太
(株)LOCUS 代表取締役。社長業に加え、クライアントの動画マーケティング支援、「movieTIMES」編集長、セミナー講師など、新たな動画ビジネスの創造に最前線で携わっている。
教えてくれたのは… 宮下周子
(株)LOCUS 経営企画室「movieTIMES」編集部。movieTIMESとしてマーケター視点に立った動画マーケティング情報の発信に取り組む。海外の動画マーケティング動向にも精通。
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