
[UXプロセス STEP5]01 制作前のプロトタイピングのススメ
プロトタイピングは効率化のための工程
プロジェクトにおける課題特定や分析を終えアイデアが決まったら、それらが机上の空論ではないのか、プロトタイプを作ってきちんと検証しておくようにしましょう。人間は案外、口で言ったり文字で書いたりしたものを具体的に想像できていないものです。この工程を行うことで、制作後に「使用感が良くなかった」「デザイナーとエンジニア間や、クライアントの間でイメージしていたアウトプットにズレがあった」ということが起こりにくくなります。後になってやっぱり違うアイデアやUIで制作をし直すというどんでん返しが起こると時間や予算がかさむので、効率的なフローにするための工程の一つだと言えるでしょう。
また、具体的な形に落とし込む際に、ボタンやバナーの配置や大きさ、動きはどうするか、コンテンツをどの順番で見せるかなど複数の選択肢が出てきます。そうした要素もここで確定しておけると、設計・デザイン時にムダを省くことができます。
プロトタイピングで見るべきポイント
Webサイトやアプリのプロトタイプでは、コンテンツがどこに置かれ何を表現しているか伝わるか、画面遷移やコンテンツが表示される際のインタラクション(動き)が心地良いか、UIや文字のフォントといったビジュアルからどんな体験を得るかといったポイントを見ていくと良いでしょう。
そのように何を検証するかによって、作るべきプロトタイプの粒度は変わってきます。UIやフォントの印象を見るためであればラフをプリントアウトしただけでも構いませんし、アプリのボタンの動きなどを試したい場合は、モノクロの画面にボタンとわかるオブジェクトが配置されているだけで良いので実際に動くものを用意するというように。場合によっては、本番さながらの作り込みをすることもあります。こうして検証したいポイントのみに注力して作ることで、無用な手間や予算を抑えるのはもちろんですが、他の要素に気を取られずに必要な部分のみにフォーカスして検討していきやすくなります。
このようにプロトタイプを実際に触ってみることで、本当にサービスがユーザーに必要とされそうか、課題を解決できそうか、使いやすいかなどを検証します。そして、問題点があれば改善するということを繰り返していきます。