
隠れ情弱を卒業せよ
正しい情報こそ飯の種。トレンドはデータで掴め!
ネットが発展し、多種多様な情報が行き交う今の時代は、自身の行動を定める指針として、さらには人を説得するためのエビデンスとして、データの重要性がますます高まっています。予想を超えた事態が次々に起こる今はなおさら、冷静に、そして客観的な目でデータを見る力を身につけたいものです。
下で紹介している本特集の記事では、専門家が2020年初頭のWebマーケティング分野のデータを分析してくれています。その目線に注目しながらデータを読んでみてください。
使える? 使えない? 最新技術トレンドはデータで掴め!
革新的で斬新な技術が登場した時の、人々の反応の仕方は大きく二つに分かれると言われています。ひとつは、新しいことは良いことだと跳びつく人。もうひとつは、疑うばかりで距離を置く人。例えばAIやIoT、5Gといった最新技術や電子マネーのことを思い浮かべてみるとわかりやすいでしょう。
これが個人の嗜好や生き様の話であればどちらでも問題ありませんが、ビジネス活用の場合、そうはいきません。正しく状況を認識して採り入れるべきは採り入れ、疑わしいものとは適切な距離置く必要があります。
そこで役立つのがデータです。客観的で公平な情報を手にすることができれば、しっかりとした判断ができるはずです。
人々の心の深いところはデータで見つけ出せ!
ちょっといいカッコをしようと、話を盛ってしまったなんていう経験、皆さんにもあるんじゃないでしょうか。その逆に、周囲に配慮するために、話を控えめにすることもあるでしょう。人間は周囲との関係性の中で生きていますから、その言動が、心の奥で思っているとおりのものとは限りません。だからこそ大切なのがデータです。表面的な言葉や行動からは見えてこない本音が、数字の蓄積の中から顔をのぞかせます。本誌の読者にとって、そうした人にまつわるデータが活きるポイントのひとつは、採用や転職といった領域でしょう。求職者が心の奥深いところで何を求めているのか、逆に企業がどんな人を求めているのか。そうした情報を探るためのデータ活用術を身につけましょう。
プロの力でデータの質を高めよ!
本当に欲しいデータがない! そうお嘆きの方はプロに調査を委託してみてはどうでしょう。ひとくちにプロと言っても、さまざまなタイプがいます。昔ながらの足を使ってていねいに調査するプロ。ネット技術を活用して大量のデータを収集しているプロ。さらにはAIなどの最新技術を活用して、思わぬ角度からデータを導き出すプロもいます。あなたが必要としている情報を見つけ出し、用意してくれるプロは必ずいるでしょう。ただし、その際に大事なのはプロに何を依頼するのかをはっきりさせること。そのプロセスを省いてしまうと、どれだけ優秀なプロに依頼しても、適切なデータを手にするのは難しいでしょう。あなた自身も調査にしっかりと向き合う。そんな心持ちが大切なのです。