【制作会社インタビュー:株式会社LINICA】“理にかなう”Web制作で信頼と価値を紡ぐ──LINICAの挑戦

株式会社LINICA
https://linica.jp/
〒107-0062 東京都港区南青山4-15-5
TEL 03-3288-1681

目次

新たな体制でビジネス戦略とデザインをつなぐ

グラフィックデザインを専門とする会社として1994年に創業した株式会社LINICAは、Web黎明期からいち早く制作領域に進出し、30年にわたり事業を拡大してきました。そして2023年には、マーケティング領域に強みを持つマイティ・マイティグループに参画し、これまで課題とされていた戦略面での提案力を大きく強化させています。

2018年に変更された現在の新社名には、「理にかなったWeb制作」という同社の明確な理念が込められています。論理的な思考と創造的な表現を両立させるという姿勢は、Web制作にとどまらず、ビジネス戦略とブランディング表現を一体化させた“意味のあるデザイン”を目指す、これまで同社が築き上げてきたスタイルそのものだと執行役員 COOの大島希美さんは話します。

「なぜこの形にするのか、なぜこの表現が必要なのか。そうした理由を突き詰めて考え、単に『かっこいいもの』をつくるのではなく、その背景を含めて設計するスタイルが、LINICAの強みであり、文化です」

実際のプロジェクトにおいても、現場に近いメンバーが企画段階から関わることで、クライアントの目的や課題を深く理解したうえで提案する体制が整っています。例えばCMSの設計においても、表面のデザインだけでなく、「更新しやすさ」「実装しやすさ」といった開発や運用の観点を踏まえ、論理的な裏付けに基づいて詳細に設計していくのがLINICAの特長です。

今後はグループ内におけるブランディングやクリエイティブ領域の要として、感性と理性のバランスを追求しながらクライアントのビジネスに貢献するWeb制作を展開したいと、大島さんはいいます。

「新たな体制のもと、ブランディングに強みを持つLINICAの能力をさらに発揮しやすくなりました。戦略とクリエイティブの両輪で企業のニーズに応えていきます」

「手仕事の魅力」をデジタルで伝えるLINICAの使命

Web制作の一つひとつの工程に丁寧に向き合い、本質的な価値を追求する——それがLINICAの変わらぬ姿勢です。たとえばCMSの設計においても、運用時の負荷や将来的な拡張性まで見据えた設計で、長期的かつ総合的に価値を提供する姿勢が顧客から高く評価されています。

合理性を重視しながらも、手仕事の温かみを感じさせる独自の制作スタイルで存在感を築いてきたLINICAが、多くの企業から支持されるもう一つの理由について、「プロジェクトが想定通りに“普通”に終わることが成功なんです」と執行役員の江川英明さんは話します。

計画通りにリリースを実現すること自体が、大きな価値だという江川さん。それを支えているのが、プロジェクトの初期段階から制作メンバーが関与する体制と、細部にまで行き届いた進行管理です。

さらに、こうした制作姿勢は、社員一人ひとりが納得感を持って働ける組織文化に支えられています。個人が裁量を持って動ける体制と上下関係にとらわれないフラットな空気感により、LINICAのメンバーは自然と主体性を発揮しています。

また、日々の業務を支える快適なオフィス環境も同社の大きな魅力の一つ。現在は青山と市ヶ谷にオフィスを構え、いずれも集中しやすく、フリースペースでは雑談やアイデアの共有が自然と生まれ、新しい企画が育つ土壌となっています。

「どのポジションのメンバーであっても、プロジェクトについて自分の言葉で語れること。それが、チームやクライアントから信頼を得る第一歩だと考えています。クライアントから“言われた通りにつくる”のではなく、課題の再定義から始めることも厭わない姿勢を大切にしています」

同社が目指すのは「話しやすく、頼れる制作パートナー」。柔らかな人間関係と自律的な働き方の中で、“つくること”の喜びを実感できる場所がここにあります。

グループ参画で広がる提案の幅と提供価値

ブランディングに強みを持つLINICAと、マーケティング領域に強みを持つマイティ・マイティ。両社の連携により、「事業にコミットするWebサイト」のニーズに対し、戦略と表現の両面から応える体制が整いました。グループ間での役割が明確化されたことで、専門性の高い知見が交差し、プロジェクトにより深みが生まれています。LINICAは、ブランド価値や想いをユーザー体験へと翻訳する“価値の翻訳者”としての役割が期待されています。

2024年にマイティ・マイティグループに参画したことで、現在は青山と市ヶ谷の2拠点にオフィスを構えています

現場起点で磨かれたプロジェクト完遂能力

LINICAでは、企画初期から現場メンバーが参画し、CMS要件など実装を見据えた情報設計を行なっています。課題の本質に即した仕様策定と進行設計により、スムーズかつ安定したプロジェクト進行を実現。「予定通りに終わる」ことにも価値を置き、数値で語れる成果と、見る人の心を動かす表現の両立を追求しています。役割が整理されたプロジェクト推進フローは、チームの自律的な動きを支える原動力ともなっています。

現場メンバーが初期から参加するLINICAのプロジェクト進行。情報設計と進行管理を一体化し、「予定通りに終わる」価値を体現しています

Text:栗原亮(Arkhē) Photo:山田秀隆 企画協力:株式会社LINICA
※本記事は株式会社LINICAとのタイアップです。

目次