
企業のSNS戦略を支えるソーシャルディレクター #4
STEP 2:KPIはコメント欄の活性化。誰もが共感できる話題を作る

清水 裕輝
SMM(ソーシャルメディアマーケティング)チームのリーダー。出版社を経て、2015年にMindFree入社。企業のSNS開設の提案から運用、SNSを使ったキャンペーンの設計と担当する業務は多岐にわたる。座右の銘は「なるようになる」。
「北海道電力さんのFacebookページにはさまざまな人が訪れるものの、内容がやや難しいこともあって、男性中高年層からの硬めのコメントが多いという傾向がありました。ページをより活性化させるためには、若い世代や女性など、幅広い層に興味を持ってもらう必要があります。そのための施策を考えてほしいと依頼がありました」
清水さんは、課題を解決する手段として、一つのキャンペーンを企画した。
「北海道の風景をテーマとしたフォトコンテストを開催しました。FacebookページとWebサイトを活用して人を集め、Facebookのメッセージ機能を使って写真を投稿してもらいました。誰もが『きれいだな』『いい風景だな』と感じる写真が集まれば、年齢などの層を超えたコミュニケーションができる場になるのではないかと考えたんです」
フォトコンテストは、地元北海道のみならず、全国の北海道ファンから評判を呼んだこともあって、想定していた以上の写真の応募が集まった。そして入賞作品を発表するサイトのコメント欄は活性化し、「気さくな」コミュニケーションが生まれた。
「それまで少なかった若年層や女性からも、作品への感想や賞賛のコメントが数多く寄せられました。こうした、ユーザーが分け隔てなく楽しめる場を創出できたことで、北海道電力さんが考える戦略の第一歩を踏み出せたのではないかと思います。今後もこのような施策を地道に続け、多くの人に親近感を持ってもらえるページ作りのお手伝いができればと考えています」
コミュニケーション戦略は企業にとってますます重要度が高まる分野だ。そんな中でSNS施策に特化した人材を次々に育成するMindFreeの取り組みは、注目に値するといえる。

北海道電力のFacebookページには、普段は硬めの内容のコメントが多いが、フォトコンテストの各賞を発表する投稿には、写真への感想や投稿者に賛辞を送るコメントが数多く見られた(図は最優秀賞を発表する投稿)。清水さんは、こういった投稿を地道に続けていくことで、だんだんと共感の輪が広がっていくと考えている。

企画協力:マインドフリー株式会社