[番外編]SNS広告現場の“困った!” Q&A

Q・会社での運用なのにクレジットカードが必要!?

A・プリペイド式クレカなら単発の広告で扱いやすい!

SNS広告の決済にはクレジットカードが必須というケースが一般的だが、会社によっては法人カード利用を認めていないケースもある。1つの解決策としては、経理と各部署の調整が必要だが、プリペイド式のカードを新規作成して、そこから引き落とす方法がある。「au Wallet」や「ドコモ口座VISAプリペイドカード」「Vプリカ」などがある。

インターネット専用カードが利用可能かどうかは事前に各サービスセンターに確認しておこう

 

Q・自社運用SNS広告の予算の立て方がわからない

A・獲得したい単価とコンバージョン率から計算

例えばECサイトでの購入をゴール(コンバージョン)とした場合、サイトでの購入率が1%なら1購入に必要なクリック数は100件。そこで10購入をゴールに設定したのであれば1,000クリックが必要なので、これに各SNS広告のリンククリック単価の平均をかければ大まかな全体予算が導ける。これを元に日別、月別予算として計算し直そう。

例えばTwitterであれば、サイト誘導のリンククリック単価は60~80円程度 ※CVR:1%と想定

 

Q・SNS広告運用の専任スタッフを用意すべき?

A・運用と評価は分けたい 1人の場合も客観的視点を

SNSマーケティングを自社内で行う場合、作業量はかなり多い。少なくともクリエイティブの作成および公式アカウントでの投稿やコミュニケーションを行う担当者と、広告の各指標の分析と評価をする担当者は分けたい。もし1人で行う場合も、運営と効果測定の業務を意識的に使い分ける姿勢が重要。難しい場合は代理店という選択肢も。

複数人で取り組む場合も、運用チームと効果測定チームは分けて協働する体制が理想的

 

Q・会社のPC以外でも数値はチェックできるの?

A・モバイル版広告マネージャで外出中でもチェックできる

広告キャンペーンは、配信が自動で最適化されて予算を消化していくので運用担当者はついつい放置しがちだ。だが、1日に1回5分でもよいので、重要な数値の推移はチェックしておきたい。モバイル版の広告マネージャアプリが各社用意されているので、どこでもチェックできる。ただし社外からの利用は会社ごとの運用規定に則ってやろう。

Facebookであれば「Facebook広告マネージャ」アプリで推移をリアルタイムで確認できる

 

Q・広告キャンペーンはずっと続けないとダメ?

A・カ月に1度の見直しを 拡大・撤退の条件も決める

拡大や撤退の条件は稟議書にも記載しておくべき内容だが、キャンペーン期間を無制限に設定して配信するのは無駄が発生しやすく、改善の機会が損なわれる危険性も。例えば3カ月ごとに指標が設定したパーセント以上であれば出稿を継続または拡大、クリック単価が何円より下がらなかったら撤退とあらかじめルールを決めておこう。

どのSNS広告でもキャンペーンの実施期間は任意に設定できる

 

Q・SNS広告代理店とはどうつきあうと効果的?

A・学習コストも考えると依頼した方がお得な場合も

自社でのセルフ広告運用も可能になったが、アカウント運用の担当者を配置できないのであればSNS広告代理店にアウトソースするのもひとつの選択肢。マーケティングの学習コストも大きいので、ただ任せるのではなく、仕事を通じてプロのノウハウを吸収し、1年後に自社だけで運用できる体制を整える計画を立てるという方法もある。

大手のSNS広告代理店の中には、正規の運用パートナーとして認定されているところもある

 

Q・SNSに詳しくない上司にどの数値を伝えればいい?

A・商材にもよるが基本はCPA 複雑な場合はROAS

取扱商材が単品の場合や、同価格帯のものが多い場合は、コンバージョン1件あたりの獲得コストであるCPA(Cost Per Acquisition)が指標として広く用いられるが、さまざまな商品を扱っている場合は、広告経由でどれだけの売り上げがあったかの指標であるROAS(Return On Advertising Spend)のほうが経営陣には理解しやすい。

ROASの数値が高いほど広告が効果を上げていることがわかる
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