
【最新Facebook投稿術】挫折しないための「継続術」
モチベーションを維持するための4原則
モチベーションの仕組み作りが継続を生む
Facebookページの運用は、終わりがない長期的な業務。ユーザーの関心をひくようなトピックを考え、投稿し続けることは、担当者の大きな負担です。運用のモチベーションが下がってくると、投稿文作成が後回しになってしまったり、投稿をサボりがちになってしまったりすることも少なくありません。投稿の頻度が減ると、Facebookページのリーチ数が下がってユーザーからの反応も少なくなり、さらにモチベーションが下がるという悪循環に陥ってしまいます。
ではどうすれば、モチベーションを維持できるのでしょうか。4つのコツを紹介しましょう。
一つ目は、Facebookページの運用の目的に立ち返ること。目的=ゴールがはっきりしていれば、投稿の方向性も決まってくるので、投稿内容も考えやすくなります。そもそもFacebookページの運用の目的を明確に決めずに、なんとなく始めてしまった、あるいは前任者から引き継いでいない場合は、「企業や商品の認知向上」「ユーザーとのコミュニケーション」などあらためて目的を考え直してみましょう。
二つ目は、1人で抱え込まないこと。周りを巻き込むことで、モチベーションが維持しやすくなります。そもそも自分だけのアイデアや情報には限界があります。社内メールで積極的に募集したり、LINEでグループを作るなど、いろんな部署から情報を集める仕組みを用意しましょう。Facebook運用のための情報収集が、ふだんやりとりのない人や部署とコミュニケーションをするきっかけにもなります。ただし、受け身の姿勢では情報は集まってきません。上手に周囲の協力を得ている担当者は、必ず自分たちから積極的に投稿アイデアを集めるために動いています。「今度の新製品の開発の苦労点は何?」「お客様からいただく質問で多いものは?」など、具体的な質問をして、情報を得るためのアプローチが必要です。投稿をしたら、どれくらい反応があったかも伝えることで、周りもより協力してくれるようになるでしょう
三つ目は、効果検証をすること。Facebookページには、「インサイト」という効果測定のためのツールが提供されているので、数値を検証してみましょう。ユーザーからの反応のよい投稿の傾向がわかれば、次の投稿にも活かせます。投稿の反応が上がれば、モチベーションも上がってくることでしょう。
そして最後の一つがコンテンツカレンダーを活用すること。投稿のたびに「何を書こう・・・」と考えていては、時間もかかりますし、どうしても後回しになってしまいがちです。モチベーションを維持する上でも、スケジュール管理は欠かせません。
Facebookの継続には、モチベーションの維持が絶対条件。兼務している担当者の場合はなおさらです。まずはモチベーションを維持するための仕組み作りからはじめましょう。
モチベーション維持はスケジュール管理から!
コンテンツカレンダーの作り方
コンテンツカレンダーとは、投稿するコンテンツのスケジュール表のようなもの。ここではGoogleカレンダーを使っていますが、自分の使い慣れたスケジュール表でOK。難しく考えずに、まずは作ってみましょう。

01 関連スケジュールの整理
最初に関連スケジュールを整理します。特に社内の予定は、アイデアを考える上で重要。例えば、新商品リリース、イベント参加など、日程が確定しているものは、カレンダーの「社内の予定」に記載していきます。Facebookページ以外の情報発信スケジュールも確認してみましょう。例えば、毎週水曜日にブログを公開するなどです。
02 投稿内容を記入する
関連スケジュールの整理を終えたら、次はそれらを参考にしながらアイデアをリストアップし、「投稿内容」を適切な日付に配置していきます。この時、「商品紹介」「使い方動画」「時事ネタ」など大まかなカテゴリー分けをして入力することで、投稿のバランスにも配慮できます。コンテンツカレンダーでは、投稿文までカッチリ決める必要はありません。見た時に、投稿内容がわかれば十分です。アイデアのリストアップ時にはあまり深く考えず、思いついたこと、いつか使えるかもしれないと感じたら、どんどんメモしていくようにしましょう。もちろん、会議などでブレストして、自分以外の人のアイデアを募るのもおすすめです。

03 投稿形式と制作方法を決める
投稿内容が決まれば、投稿の形式も決まってきます。「ブログのリンクを紹介する」「オリジナルのイラストを使って説明する」「カタログで使っている写真をアップする」「企画部の人のコメントを使う」など具体的に決めていきましょう。形式が決まったら、他の人に制作を依頼する必要があるかも考えます。制作に時間がかかるもの、他部署の人に素材をもらう必要があるようであれば、調整する必要があります。「動画」「画像」「インタビュー」「告知・宣伝」など、コンテンツの偏りにも気をつけましょう。宣伝色の強いコンテンツが続くと、ユーザー離れにつながりかねません。

04 社内チェック→投稿
カレンダーを作成したら、必要に応じて社内チェックに回しましょう。せっかく計画をたてても、直前で「その情報はNG」ということになると、予定が狂ってしまいます。Facebookページのコンテンツカレンダーであれば、月単位で作成すれば十分。前月の前半にアイデア出しを行い、後半に確定するというような流れもいいでしょう。必要に応じて、年間・半年といった単位の長期的なプラン、あるいはより詳細な週間プランを用意してもよいですが、カレンダーの作成に時間がとられるようになってしまっては本末転倒です。

- 教えてくれたのは… 深谷歩
- 株式会社 深谷歩事務所 代表取締役 http://officefukaya.com ソーシャルメディアやブログを活用したコンテンツマーケティング支援を行う。Webメディア、雑誌の執筆に加え、講演活動、動画制作も行う。またフェレット用品を扱うオンラインショップ「Ferretoys」も運営。