
[UXプロセス STEP4]01 苦悶のアイデア創出で答えを導く手法
理想と現実の差分から発見する
課題の落としどころが決まったら、たとえばアプリであれば「こんな機能があると良い」というように、具体的なアイデアを考えていきます。しかし、アイデアを出すのは、一番悩むフローです。そんなとき、アイデアを導き出す方法の一つに、「カスタマージャーニーマップ」があります。
実は、同様の手法は前のページでも紹介しています(P032~P033)。それは現状の課題を洗い出すことを目的としていて、どの辺りでユーザーにストレスがあるのかを可視化することができるというものでした。主に、既存サービスの改善に用いることが多いです。
しかしここではやり方が少し違い、現在開発中のサービスによってユーザーの課題が解決され、一番理想的な状態になったときの未来のストーリーを考えていきます。事前に理想の体験を追い、現在作っているものがそれを満たしているのかということを確認していくというわけです。そうすると、現状で提供予定のソリューションでは解決できない差分が出てきます。その差を埋めるためにはどうすればよいか、という視点から具体的なアイデアを考えていきます。主に新規のサービス開発などで採用する手法です。ここで作成した未来のカスタマージャーニーマップは、後に行うユーザーテストの足がかりにもなります。
カスタマージャーニーマップ作成時のポイント
アイデア創出を目的としたカスタマージャーニーマップを作成する際は、次のことに留意しましょう。
まずは、サービスを使うシチュエーションや周辺状況などをきちんと想定しきれているか。次に、自分たちに都合良く考えすぎず、ユーザーのインサイトをきちんと反映できているか。そして、技術的に実現可能なのか否か(事前に検証しておく必要があります)。
これらを押さえて作成していくと、サービスを利用する際だけでなく、ユーザーがサービスに接する前後の文脈を理解しやすくなります。そして、どのフェーズに課題が存在するのかが見えてきます。