サーバー準備不要で、“保守の悩み”から解放される! 「MovableType.net」を勧める制作会社の本音と、使い勝手のよさ

企業のCMS運用において、常に頭を悩ませるのが「サーバの保守」や「セキュリティ対策」です。構築時に十分な対策を講じても、環境は変化し続け、新たな脆弱性が見つかればその都度対応が必要になります。サーバやCMSを適切に設定し続け、トラブルを未然に防ぐための監視を怠らないことは、決して簡単ではありません。

こうした課題は、企業のWeb担当者だけでなく、制作会社にとっても大きな負担となります。特に「サーバやセキュリティ対応に振り回されず、もっとマーケティングや顧客体験といった前向きな業務に注力したい」と考える企業にとって、運用面での悩みは尽きないものです。

その解決策として注目されているのが、SaaS型CMS「MovableType.net」です。本記事では、同プロダクトの魅力をさまざまな視点から解説していきます。

執筆者

目次

制作会社がSaaS型CMSを推す理由

CMSに求められる機能は企業によってさまざまですが、多くの企業が必要とするのは比較的シンプルなものです。「ニュースリリースや導入事例を手軽に更新したい」「複雑な仕組みは不要だが、自社ブランドに合ったデザインを実現したい」といった要望は、その代表例といえるでしょう。

こうしたニーズに応える選択肢として、制作会社がよく候補に挙げるのがSaaS型CMSです。SaaS型CMSの最大の特長は、サーバを自前で用意する必要がなく、インフラやセキュリティの管理をサービス提供側に任せられる点にあります。これによりユーザーは、サーバ負荷や不正アクセスといった“面倒な課題”から解放されます。

市場には複数のSaaS型CMSが存在しますが、長年Web制作の現場で支持されてきたMovable Typeシリーズにも、SaaS型CMS「MovableType.net」がラインナップされています。

私自身、制作会社でディレクターを務めていた経験や、「Web Designing」の記事制作を通じて数多くの制作会社に取材してきました。そのなかで「MovableType.netを推す」という声を耳にすることは少なくありません。ここからは、同製品の魅力をさらに掘り下げて紹介していきます。

「MovebleType.net」は、老舗CMSであるMovable Typeの強みを活かしたSaaS型のCMSです

何より大きい「サーバ不要」というメリット

企業サイトの運営で、制作会社が頭を悩ませる大きな要因のひとつが「サーバ運用」です。サーバ障害や速度低下といったトラブルが起きると、原因がサーバ側にあったとしても、最初に問い合わせを受けるのは制作会社です。その際には「制作時の不備なのか」「保守契約の範囲かどうか」といった説明が求められ、対応に追われることになります。

原因の切り分けには想定以上の時間を要することも多く、本来の業務を圧迫しかねません。保守契約は収益源となる一方で、制作会社にとっては負担の大きい業務でもあるため、近年では「原則として保守を提供しない」という方針を取る会社も増えています。

一方で、企業にとってもサーバ保守は悩ましいテーマです。外部委託すれば継続的なコストが発生し、内製化すれば専門人材の確保が必要になる。「誰がサーバを守るのか」という問題は、Web担当者にとって常に頭の痛いテーマといえるでしょう。

こうした悩みに応えるのが「MovableType.net」です。SaaS型サービスとして提供されているため、サーバの安定稼働を運営元のシックス・アパートが担います。具体的には、24時間体制での監視や定期的な脆弱性検査に加え、サーバOS・ミドルウェア・CMSを常に最新の環境に保ち、セキュリティリスクを最小化。また、キャッシュ管理やCDNを適切に運用することで、アクセスが急増しても遅延が起こりにくい仕組みを備えています。

これらのメリットにより、制作会社はサーバ保守から解放されて本来のクリエイティブ業務に集中でき、企業は専門知識がなくても安心してWebサイトを運用し続けることができます。

セキュリティ対策の仕組みも充実

不正アクセスや改ざんへの対策は、企業サイトにとって避けて通れないテーマのひとつです。構築時に制作会社が十分な対策を施しても、それだけで安心とはいえません。新しい脅威は日々生まれており、継続的な監視と迅速な対応が不可欠です。

そのとき問題となるのは、「その体制をどう整えるか」という点です。新たな脆弱性が発見されたときに誰が対応するのか、不審な挙動を検知した際にどう判断するのか–––––。社内で対応するには専門部門が必要であり、外部に委託すれば継続的なコストが発生します。セキュリティの重要性を理解していても、十分な投資を行えない企業は少なくありません。

この点でも「MovableType.net」は強みを発揮します。常時サーバを監視し、定期的な脆弱性検査を実施するなど、サービス側がリスクに迅速に対応できる体制を整えています。

さらに、アカウントごとの権限設定や指定IPによるアクセス制限、一定回数の誤入力でログインを遮断するロックアウト機能など、不正ログインを防ぐ仕組みも充実。加えて、日本語でのテクニカルサポートが用意されているため、万一の際も迅速にやり取りできる点は大きな安心材料です。

こうした仕組みによって、企業は自社で大掛かりな体制を持たずとも公開後のセキュリティリスクを軽減できます。制作会社にとっても、運用後のトラブルに巻き込まれる不安を大きく和らげられるのです。

スモールスタートで始められる、うれしい月額制

運用コストを抑えられることも、制作会社が「MovableType.net」を勧める大きな理由のひとつです。

同サービスは月額2,750円(税込)から利用でき、初期費用も不要。サーバ費用を別途考える必要がないため、小規模にWebサイトを立ち上げたい場合にも大きなメリットとなります。

利用プランはまず「ライト」から始め、必要に応じて「プロ」へアップグレードできる柔軟さがあります。事業の成長や運用規模の拡大に合わせて最適なプランを選び直せるのは安心です。さらに、常時SSL化も標準で提供されるため、追加費用を心配する必要もありません。

コンテンツ量やユーザー数が増えてきた場合には、より大規模な運用に対応できる「アドバンス」シリーズを選択可能。小さく始めて着実にスケールアップできる仕組みは、限られた予算で成果を求められる企業担当者にとって心強いポイントといえるでしょう。

MovableType.netの料金体系

※MovableType.netは、2026年4月1日より料金およびプラン体系を改定します。詳細は、以下のリンクをご確認ください。

MovableType.net
https://movabletype.net/2025/09/price-revision.html


MovableType.net フォーム
https://movabletype.net/form/2025/09/price-revision.html


MovableType.net サイトサーチ
https://movabletype.net/sitesearch/2025/09/price-revision.html

簡単、だけど本格派。CMSとしての「使いやすさ」

CMSを導入する際にもうひとつ重要となるのが「運用のしやすさ」です。実際に更新を担うのは、企業内の多くを占める“非エンジニア”の担当者。どれほど高機能であっても「使いにくい」と感じられれば現場では活用されなくなってしまいます。

その点、MovableType.netはシンプルでわかりやすい操作性を備えています。リッチテキストやブロックエディタで直感的にコンテンツを編集できるため、専門知識がなくてもスムーズに記事を作成できます。

MovableType.netのブロックエディタ機能

さらに、本格的な運用を支える機能も数多く備えています。HTML・CSS・JavaScriptのカスタマイズに制限がなく、デザインの自由度が高いうえ、全プランで利用できる高機能なフォームを標準搭載。また、公開前に内容を確認できるステージング機能(スタンダードプラン以上で提供)は、改善を重ねる運用において欠かせない機能です。

そのほかにも、複数人での承認ワークフローや、公開中の記事やページの内容はそのままに“差し替え版”を作成・保存し、指定した時間に反映できる「差し替え予約機能」など、企業の実務に即した機能が揃っています。

シックス・アパートの公式YouTubeでは、MovableType.netの機能も数多く紹介されています。ぜひチェックしてみてください。

制作会社と企業、双方に効く最適解

制作会社と企業、それぞれの立場でCMSに求める条件は異なりますが、共通して求められるのは「運用負荷の軽減」と「安心して使えること」です。

その点MovableType.netは、制作会社にとってはサーバ保守や障害対応から解放され、本来注力すべきクリエイティブに集中できるのが大きなメリット。一方の企業にとっては、専任担当を置かずともセキュリティを確保でき、初期投資を抑えて導入できる点が魅力となります。

SaaS型の強みを最大限に活かした「MovableType.net」は、制作会社と企業の双方が抱える悩みに応える有力な選択肢といえるでしょう。長期的に支持されるサービスを選ぶことは、将来を見据えた安心にもつながりますよ。

Text:小平淳一

  • URLをコピーしました!
目次