コンテンツマーケティングの実践:マンダラチャートによる戦略の立て方と評価の方法(3/3)●特集「コンテンツマーケティング」

マンダラチャートで目標と手法をはっきりさせる

KGIとKPIは、共に目標を達成するためのタスクが遂行されているかどうかを測定する指標で、KGIとはゴールに対する達成度を表す。たとえば短期間で成果を出しづらいオウンドメディアでコンテンツマーケティングを実施する場合は、半年~1年後など、主に中長期の達成目標を設定する。

一方、KPIは目標のKGI達成に向けたプロセス実施の度合いだが、あくまでも最終的なゴールであるKGIを達成するための中間指標だ。だが、どんな指標を立てればいいのか悩む方も多いだろう。そんなときは、上記のようなマンダラチャートの利用をおすすめしたい。

 

マンダラチャートの記入例

KGIを「月間1,000万円の売り上げ」とした場合、「月間40本のコンテンツ配信」「ソーシャルメディア配信」「PDCA会議」など、周囲にある八つのマスをKPIとして設定。さらに八つのKPIから派生するKPIを八つ設定していく。こうすることで、取り組んでいるタスクが、何を目的としているかがはっきりとわかる。マンダラチャートは9×9=81枠からさらに増やしていけるが、これ以上増やしてもかえって効率が悪くなるので、最大でも9×9枠=81ーKGI=80のKPIで十分だろう。

 

上の図を例に挙げると、KGIは「月間1,000万円の売り上げ」になり、これを達成するために、効果があると思われるKPIの設定をチャートを使って記入していく。

これはゴールに至るまでの過程で目標を見失わないための手法でもあるが、PDCAをまわしていくうえで、なぜこのようなKPIを設定するのか、KGIから逆算することでその根拠を浮き彫りにしてくれるというメリットもある。

KPIはコンテンツ数や種類、各コンテンツのPV数や滞留時間などの数値を測る定量的評価が中心となるが、コンテンツがユーザーにどのように伝わり、どのようにゴールへ導いているかを評価する定性的評価でのアプローチもぜひ実践していただきたい。肝心なのはKPIを設定した意図、目的が可視化され、それがKGIに向けてどのような意味を持つかをきちんと理解していることである。このマンダラチャートを使って成功した有名な例に、プロ野球で二刀流として活躍する大谷翔平選手がいる。大谷選手は監督の発案で、高校一年生のときに「8球団に1位指名される」というゴールを設定し、そのためにすべき個々の目標をマンダラチャートにして、日々トレーニングを続けていたという。

長い期間ブレることなく、努力を続けてきた大谷選手に倣って、ぜひマンダラチャートを使ったKGIとKPIの可視化に取り組んでみてほしい。

 

Text:成田幸久 ナイル(株)(旧:ヴォラーレ(株))
コンテンツディレクター/メディアプロデューサー。企業PR誌の編集、ブランド企業のオウンドメディアを中心に数多くのWebメディアの企画・制作・運用を手がける。2015年よりナイル(株)でコンテンツマーケティング支援やセミナー講師として活動中。 http://nyle.co.jp/
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