効果的・効率的なリサーチ手法を1冊に集約! 「A Book Apart」第1弾『最善のリサーチ』
どんな組織やプロジェクトにおいても、リサーチには時間がかかります。さらに、どういった方法が効果的・効率的なのかは悩みどころ。「A Book Apart」(ア・ブック・アパート)シリーズの翻訳第1弾、『最善のリサーチ』は、リサーチの計画から実施、結果の分析に至るまでのプロセスを通じて、核心的なポイントを学べる1冊です。著者のエリカ・ホールはリサーチの専門家である自身の経験をもとに、チームの規模感や予算の費用感に応じて実現可能な、かつ信頼性の高いリサーチ手法をこのガイドブックに集約しました。読者は競争上の優位性を発見し、自身の盲点や偏見を認識し、調査結果の理解と活用を深めることができます。
最善のリサーチ
- 定価(紙/電子):2,739円(税込)
- A5判
- ISBN:978-4-8399-8475-5
- 発売日:2024年05月27日
作者プロフィール
著者
Erika Hall(エリカ ホール)
デザイン コンサルタント。リサーチおよびその解決法を提案する専門家。Mule Design Studioの共同創設者。X(Twitter)アカウント(@mulegirl)のフォロワー数は4万8000人超。ポッドキャスト『Voice of Design』の共同ホストも務める。
翻訳
菊池 聡(きくち さとし)
Web Directions East合同会社 CEO。UX DAYS TOKYO主宰。世界とのネットワークを軸に海外の書籍、イベント、教育等を日本でローカライズすることが得意。レスポンシブウェブデザインを日本で初めて紹介した他、書籍の著書、監訳、監修なども行う。
久須美 達也(くすみ たつや)
通信事業会社に勤務。大規模メディアやEC事業の責任者を歴任し、複数の新規事業も開発。UXデザインの力に魅了され、社内外で啓蒙活動を行っている。
横田 香織(よこた かおり)
アプリ開発会社に4年勤務し、カスタマーサポート、マーケティング、UX設計、広報に携わっている。個人では、動画制作にも従事。
監修
UX DAYS PUBLISHING
20名それぞれが企業に属しながら、翻訳作業やプロモーション作業を行うパブリッシングチーム。日本最大級のUXイベントのUX DAYS TOKYOの書籍や「A Book Apart」を中心に、翻訳作業やプロモーション作業を行い、新しい時代にマッチした出版の実現を目指している。
プロダクト開発で最善なリサーチとは何か。計画から実施、結果の分析まで、本質的解説から学ぶ。
「最善のリサーチ」(原題:Just Enough Research)は、リサーチを行っているけどユーザーのインサイトが見えない、リサーチを形式上行っているが実務に役立てていないと感じているプロダクトチームのための書籍です。
リサーチは、新たな知識の獲得、問題解決、プロダクト開発やソリューションに不可欠な手段です。リサーチは、単なる情報収集の活動ではなく、深い洞察と理解を得るための手段です。リサーチ対象者の日常生活に深く潜り込み、リサーチ対象者の視点から世界を見ます。しかし実際には、リサーチの本質的な理解がないまま形式的に行われているケースが多くあります。
本書は、形式的なリサーチからの脱却のために書かれています。リサーチに対する深い洞察と実践的なアプローチを提供することで、プロダクト開発に携わるすべての人が、より質の高い意思決定を行えるようにするのが目的です。
著者エリカ・ホールは、自らの経験をもとに、任意の規模のチームや予算で実施できる信頼性の高いリサーチ手法を本書に集約しました。どのような組織やプロジェクトでも、過剰な手間をかけずに効果的なリサーチが行える方法を解説します。リサーチの計画から実施、結果の分析に至るまでのプロセスを通じて、リサーチの核心的なポイントを学べます。効果的なリサーチの鍵は、適切な質問を立て、得られた回答を批判的に分析することです。このアプローチにより、未知の要素を最小限に抑え、最も効率的な方法で正確な情報を収集し、チームの貴重な時間とリソースを節約できます。
また、著者の豊富な経験をもとに、リサーチの障壁となる、怠慢さ、傲慢さ、そして組織内の政治的争いなどを打ち破るための具体的なアドバイスも提供してくれています。
多種多様な分野でリサーチがさらに重要だと認識されるようになる中、本書はみなさまのリサーチに役立つ道標になってくれるはずです。
本書の目次
Chapter1 最善のリサーチとは
もう無理!
リスクとイノベーション
リサーチとは何か
リサーチではないこと
なぜこのような本がまだ必要なのか
Chapter2 基礎
誰がリサーチをするべきか?全員だ!
反対意見に対処する
リサーチにはコラボレーションが必要
必要十分な厳格さ
ベストプラクティス
リサーチはどこまで行えば十分か?
Chapter3 プロセス
1.問題を定義する
2.アプローチ方法を選択する
3.リサーチの計画と準備をする
4.データを収集する
5.データを分析する
6.結果を報告する
そして繰り返す
Chapter4 組織リサーチ
MBAと同じ仕事をする
ステークホルダーとは誰か?
ステークホルダーへのインタビュー
ステークホルダー分析の活用方法
Chapter5 ユーザー・カスタマーリサーチ
全てはコンテキストの中にある
仮説は侮辱
不完全な情報源から良いデータを得る方法
エスノグラフィーとは何か?
デザインエスノグラフィーの4つの「D」
インタビュー
コンテクスチュアル・インクワイアリー(文脈的調査)
フォーカスグループ:避けるべきもの
トーキングキュア・ウォッチングキュア
Chapter6 競合リサーチ
SWOT分析
競合調査
ブランド調査
競合へのユーザビリティテスト
ニッチな時代
Chapter7 評価的リサーチ
ヒューリスティック分析
ユーザビリティテスト
Chapter8 分析とモデル
アフィニティ・ダイアグラム(親和図法)
ペルソナの作り方
メンタルモデル
タスク分析・ワークフロー
モデル管理
Chapter9 アンケート
簡単は正しいと感じる
数学
調査の計画
スケールを使用する
定量調査VS定性調査
Chapter10 解析
数学、再び
スプリットテスト
デザイナーとデータジャンキーは友達になれるかもしれない
本書プロローグと、冒頭「もう無理!」「リスクとイノベーション」を公開中!
公式noteでも情報発信中!
マイナビ出版とUX DAYS PUBLISHING、A Book Apartによる、Web中心の技術書シリーズ「A Book Apart」日本語版の公式サイトです。シリーズに関する情報をお届けします。