今、ビットコイン決済を導入すべき理由とは

ビットコインを入手するための「取引所」を運営するコインチェック。ビットコインを使った店舗やECサイトに向けた決済サービスなども提供している https://coincheck.com/ja/payment

 

お金をかけずに始められるビットコイン決済の仕組みとは

─ まずはビットコイン決済「Coincheck payment」の概要を教えてください。

いまビットコインを持つ人が急激に増えていまして、日本にも100万人近く、全世界では数千万ものユーザーがいると言われているほどです。そうなれば、当然、ビットコインを使って買い物をしたいと考える人が増えますし、お店の側はそんなニーズに応えたいと思うようになるでしょう。ただし、多くのお店は「ビットコインで支払われても困る」と考えるはずです。それはビットコインの円に対するレートが変動し、利益が目減りする可能性があるからです。それならば、ということで普段から取引所としてビットコインを扱っている我々が間に立って、支払われたビットコインを円に換算して受け取れるようにしようと立ち上げたのが「Coincheck payment」です。支払う側はビットコインですが、受け取る側はなにも気にすることなく、円で受け取ることができるというわけです。

─ ビットコインと円の換算レートはどのように決まりますか?

決済した時点でのレートが反映されるよう、10分間のレート固定の仕組みを取り入れています。そのため為替の影響は受けることはありません。手数料を1%いただいていますが、消費税を別にすると500円のものを500円で売ることができ、手数料を差し引いた495円が手に入ると考えてくださればいいと思います。

─ 導入する際に費用などはかかりますか?

初期費用などは不要ですし、決済には手持ちのスマートフォンやタブレットに専用アプリをインストールしていただければ準備が整います。そのためクレジットカード決済で必要となるカード読み取りのハードウェアを購入する必要もありません。なお、今春にはリクルートライフスタイルが展開する「モバイル決済 for Air レジ」にも対応しましたので、そちらを利用してもビットコイン決済を導入することができます。

なお、ECサイトの決済手段として導入いただく場合には、対応しているEC-CUBEのカートを利用するか、弊社が用意しているAPIを利用していただければすぐに決済システムを導入できます。

ビットコイン決済の全体像

 

なぜ1%という低い手数料を実現できるのか

─ 現在どれくらいの数の店舗が「Coincheck payment」を利用しているのでしょうか。

昨年末の段階で約7,000件ほどの店舗や事業所に導入していただいていたのですが、今年に入ってメガネスーパーさんの330店舗をはじめ、多くの店舗に導入いただいており、利用できる店舗数は急増しています。また、先ほど紹介した「モバイル決済 for Air レジ」には26万件のユーザーがいますので、今後さらに大きく伸びていくと思います。

─ ユーザーの利用頻度は増えてきているのでしょうか。

サービスを始めた2014年頃は、1カ月に数件程度だったのですが、今は1日に100件単位で使われるようになっています。この数がクレジットカードが使われる数に比べて極めて小さいということは理解していますが、そのポテンシャルは決して小さくないとも感じています。

─ ところで、なぜ1%という低い手数料が可能なのでしょうか。

もっとも大きな理由は、そもそものビットコインの開発がオープンソースで行われていることにあります。さまざまなモジュールが次々とリリースされていますので、我々の開発も短時間でコストを抑えながら行うことができます。あとは戦略的な部分でしょうか。今は営業費用を抑えるなど、できるだけ多くのお店に使っていただけるよう努力をしているところです。

─ 特に中小の店舗や事業所にとってメリットになる部分はありますか?

お店への入金を決済の翌営業日にしているという点でしょうか。クレジットカードの場合は翌月になるのがふつうでしょうから、大きなメリットを感じていただける部分かと思います。

もう一つ、現在Coincheck paymentを利用していただいている店舗に対して送客を支援するような取り組みをしていきたいと考えています。どこでビットコインが使えるのかといった情報を発信していくような仕組みですね。それをクレジットカードの手数料と比較して安く済む部分、およそ2%ほどだと思うのですが、その差額を使って実現できるようなソリューションを提供していければ、と考えています。手数料の差額を、将来のために活用しようという発想ですね。

─ ビットコイン決済にリスクはない?

為替価格の上下に関しては、先ほど申し上げたとおり、日本円で受け取りをする限りにおいてはリスクはありません。また、会費のようなものがあるわけでもありませんから、運用コストが膨らむようなこともありません。

ただ一つ、ビットコインそのものにまだ未成熟な部分があるという点はリスクと言えるかもしれません。これはポテンシャルがあることの裏返しでもあるのですが、技術的に改善すべき点があるんですね。例えば現状のビットコインは、データの容量が大きくなりすぎているために支払いの承認に時間がかかってしまったり、少額決済がしにくくなるといった問題が生じはじめています。今は大丈夫でも、数年先までには解決をすべき点があるというわけです。現状のビットコインは「ベータ版」の状況だ、と言うとわかりやすいかもしれません。そういった点を不安だと感じる方にとっては、リスクがあると言えるかもしれません。

 

 

ビットコインを活かす発想がビジネスを変える

─ ビットコイン決済を採用している店舗や企業にはなにか傾向のようなものがありますか?

ビットコインの話をすると、その会社のリスク許容量がよくわかるんです。「ビットコインなんて」と否定する会社は、堅実ですがリスク許容量が低い。その一方で「面白そうだ」と話す会社は思い切ってやってみようという気風がある。すでにビットコイン決済を導入している企業には、そういった印象を企業イメージの構築にうまく結びつけているところもありますよね。

ビットコイン決済の流れ

実際のビットコイン決済の流れはどのようになるのだろうか。ここではひとつの事例として EC-CUBEのカートを利用したECサイトとユーザー間の決済の流れを紹介しておきたい。

─ ビットコインや仮想通貨に対して、「怪しい」と感じる人もいますよね。

私自身もこの事業に携わる前はそう感じていましたし、家族にも「それって合法なの?」と聞かれました(笑)。ただ、最近になって印象は変わってきたと感じます。とくに今年の4月に仮想通貨に関する法律が施行され、日本における仮想通貨は投機のためのものではなく、支払いのためのものであることが規定された、というのは大きなポイントだと思います。これはビットコインがSuicaなどのプリペイドと同じ枠組みに入る合法のものだということを示しています。こういった積み重ねが、一般の方々の認識を変えていくのではないかと思っています。

─ 最後に現場に立つ視線から、今後のビットコインの動向をどう予測されますか?

仮想通貨一般に視野を広げてみると、すでにさまざまな活用のアイデアが実現しようとしています。たとえば銀行間の送金など金融システムの革新にも活用されるのも間違いのないところだと思いますし、寄付などもビットコインが変革を促しています。もちろん、訪日外国人向けキャッシュレス決済としての可能性も大きい。これらはいずれも、国境の壁を越えて素早く送金できるという仮想通貨のメリットを活かしたものなんですね。今後、仮想通貨の特性を活かしたさまざまなビジネスが生まれていくのは間違いのないところでしょう。

こうした事例を見ていくと、お金がデジタル化する未来は確実にやってくるだろうと感じます。今はそういった動きに多くの方々がコミットしていただけたら、という気持ちでいます。

実装のためのAPI

EC-CUBE以外のショッピングカートを利用しているEC事業者などがCoincheck paymentを利用するためのAPIは以下に用意されている https://coincheck.com/ja/documents/payment/api

Air レジにも対応

アリペイを簡単に導入できる、主に訪日外国人をターゲットにした決済サービスがビットコイン決済にも対応。実店舗に導入する場合の有力な選択肢だ https://airregi.jp/mp/

 

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