クリエイター支援で世界展開!

日本由来コンテンツの世界シェアは4.4%

訪日外国人向けに官民がさまざまな施策を行っている今の日本。しかし、外国人観光客が急増するずっと以前から、世界から注目されてきたのが、アニメやマンガ、キャラクターやゲームなどのエンタメコンテンツ。ではこうしたコンテンツの海外展開はどうなっているのでしょうか?

デジタルコンテンツ白書2017によると、日本の映画やアニメ、テレビ番組、音楽、ゲームなどのコンテンツ産業の国内市場規模は約12兆円と、2010年からほぼ横ばい。もちろん、これらのコンテンツは今も国内で大人気ではありますが、人口が減少していくことを考えると、国内の市場規模は楽観できません。一方で、海外のコンテンツ産業の市場規模は2016年で64兆円。今後、アジアを中心に市場が拡大し、2022年には約81兆円となる見込みもあります。となると、当然、重要になってくるのがコンテンツの輸出。映画ならばハリウッド、音楽ならばK-POPなどがその好例ですが、実は2016年時点で日本由来のコンテンツのシェアは、海外市場規模全体の4.4%。しかし、世界での人気ぶりと、この数字を比較すると、なんだか物足りない気も・・・・。 日本のコンテンツにはまだまだ伸びしろがありそうと感じる人も少なくないのではないでしょうか? そこで、政府もさまざまな施策を通じて、コンテンツの海外展開を支援しています。

 

クリエイターや世界展開を経済産業省が支援

例えば経済産業省は平成29年度(2018年4月5日~2019年3月29日)に「クリエイターを中心としたグローバルコンテンツエコシステム創出事業費補助金」事業を実施。クリエイター等の海外挑戦支援や、クラウドファンディングなど、多様な資金調達を目指した試作コンテンツの開発支援、正規版コンテンツの海外同時展開支援に取り組み、日本産コンテンツの海外展開に力を入れています。クリエイターが世界に通用するコンテンツをつくりやすくなったり、コンテンツが正しい対価を確保できる環境づくりに力を入れているわけです。また、NPO法人映像産業振興機構が主導して、日本のコンテンツをローカライズして、グローバル展開を促進する支援(J-LOP)を行ったり、毎年10月に行われる国際コンテンツ見本市である「Japan Content Showcase」や、コ・フェスタ(JAPAN国際コンテンツフェスティバル)と呼ばれるプロジェクトを展開し、東京ゲームショウや、東京国際映画祭などさまざまなイベントを開催しています。

クールジャパンを代表するアニメや、マンガ、キャラクター、ゲームなどのコンテンツはもちろん、映画や音楽など、日本のコンテンツはやり方次第でまだまだ広がるはず。世界中の注目が集まる2020年を機に、日本のコンテンツが今まで以上に世界中から注目されることを期待したいですね。

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