
動画施策10のヒント[5]種類で異なる制作予算の考え方●特集「動画マーケティング」
動画の制作コストは、その大部分を人件費が占める。そのため、技術や設備が進化しても削減できず、人手がかかる動画は必然的にコストも大きくなるものだ。先に挙げた5パターンの動画でいえば、最も高いのはプランニングから編集まで制作に多くのスタッフを必要とする[1](人気者/Star)だ。コストをかければ必ずヒットするとは限らないが、注目され、シェアされるためには、自発的に見てもらえるようなクリエイティブのパワーが必要だ。一定レベルのクオリティがなくては見向きもされない可能性が高い。バイラルを狙った動画は一見低予算に見えても、綿密に企画され見えない部分で多数のプロが関わっていることがほとんどだったりする。
逆に、[2](助け/Help)、[3](習慣/Habit)、[5](説得/Persuasion)は、比較的少ない人数で制作できるケースが多い。1本あたりのコストを抑えられる分、継続した情報提供を行ったり、長期的にブランド好感や商品認知を高める目的にも適している。
[4](差込/Insert)では制作費に加え「配信コスト」を確保する必要がある。同じ予算でも、動画のクオリティにこだわって制作にコストをかけるべきか、制作費を適度に抑えて配信を増やすべきか、目的にあわせた予算配分も検討のポイントとなる。

1つの動画を作成するには、当然その企画を考える人がおり、その企画を実現するための撮影者、照明や小道具担当、動画内に人物を登場させたいならキャスト、メイク、スタイリスト‥‥と、関わる人々はふくれあがる

動画の種類によって予算規模は大きく異なる。お金はかけたが効果が出ないという結果を避けるため、目的と手法を一致させることが重要だ